Being – PEACE is a Verb –

会期 | 2025年8月15日(金)~ 9月13日(土)
*8/15(金) は17時オープンとなります。
*中西凜による来場者参加型パフォーマンス「Sculpture Should be Eaten」は17時より行います。(作品がなくなり次第終了)

会場 | √K Contemporary
出展作家 | 小早川秋聲、若松光一郎、内山翔二郎、叶野千晶、坂田桃歌、藤堂、戸谷太佑、中西凜、堀江栞、藤本純輝、弓指寛治、李晶玉 他

<作家在廊日のお知らせ>
作家在廊日(時間未定)▼

9/6(土)叶野千晶、戸谷太佑、藤堂、中西凜
9/12(金)戸谷太佑
9/13(土)内山翔二郎、坂田桃歌、戸谷太佑、藤堂、中西凜

√K Contemporaryでは、2025年8月15日(金)~ 9月13日(土)にかけて、企画展シリーズ「Being」の第2弾となる「Being – PEACE is a Verb -」を開催いたします。終戦から80年を迎える今年、戦争の記憶は時間とともに風化していっています。そして同時に、その記憶は無意識に他者のものとして捉えられ、意識的に考える機会がなくなってきています。本展では、この「戦争と無意識の間」をテーマに、戦争を生きた物故作家と、戦争を知らない若手作家による作品群を展示いたします。

若手アーティストたちは、戦争とは直接的に関わることのない環境、時代に生まれ育ちました。本展への出展を通し、彼らはそれぞれの視点で戦争・敗戦・平和について改めて考え、自身の表現に昇華していきます。本展が、平和を“祈る”から“創る”へと意識を転換し、これからの社会創生を考える契機となれば幸いです。

また、初日となる8月15日(金)17時のオープンとともに、出展作家の一人、中西凜による来場者参加型パフォーマンス「Sculpture Should be Eaten」を行います。その他、会期中にはトークイベントも開催予定です。ご期待ください。

 


 

|| 企画展シリーズ「Being」||

「Being」は、√K Contemporary の定期催事として2023 年にはじまりました。この企画展は、様々な作家が共通のテーマに基づき表現する作品、それらが発するメッセージを√K Contemporary という場を通じ、鑑賞者と共有することで、未来の文化形成に新たな概念を生みだしていくことを目的としています。
2023年の初回は「Mom is a Woman」というタイトルのもと、国内外の女性作家約20名の作品を一同に会したグループ展を開催いたしました。今後も様々なテーマのもと、2年に一度の企画展シリーズとして展開してまいります。

「Being」
今に残る優れた美術作品により歴史を紐解き叡智を持つことがある様に、今に生きる私達の在り方が先の未来をつくるのだとしたら、目の前に在る「もの」「こと」が尊いものに思えます。私達の存在はこの星の時間軸の一瞬間の場面です。その場面を偶然に誰かれと共有することで発するシナジーが未来を生むのだとしたら芸術作品はその場面の証なのかもしれません。「もの」が存在し「こと」が語られていく以上、私達の存在には確かな意味があります。様々な文化や思想を共有しながら文明を築き、全てが飽和状態に思える現代においても私達はその後の世界を想像し、常に新しい発想で今を芸術に昇華し、史上に価値ある産物を残していく。— それが務めだとしたら、今この場に居ることの重みを感じさせられます。タイトルの「Being」には、私達√K Contemporaryのそんな想いを込めました。

亀山いち子
√K Contemporary

 


 

|| 第2弾は終戦80年記念展「Being – Peace is a Verb -」||

敗戦80年後の現代(いま)、平和を「祈る」から「創る」へ

本展は、日本の敗戦(終戦)から80年という節目にあたり、「風化=“戦争と無意識の間”」をテーマにしています。戦争を直接経験していない現代の日本人にとって、世界大戦という巨大な出来事は、敗戦という裁定により人間社会における哀れな事象として、ドラマティックに描かれるストーリーとして扱われ、無意識のうちに部外者としての感情移入を生みます。さらに、私たちが日ごろ親しんでいるテクノロジーや、一見、個人主義的な芸術表現の中にも、あらゆる日常の中に戦争は姿を変えて溶け込み、私たちは無意識のうちにそれらを享受しています。戦争体験の当時者が少なくなっていく現代(いま)の日本において、それは、真実や事実の風化という問題を孕んでいます。

そこで本展は、「戦争」を直接的なテーマにしたことがない若手アーティストたちに焦点を当てながら構成しました。彼らは戦争体験者の親族でもなく、“無関係” に見える存在です。だからこそ、彼らの作品を通して示される視点は、戦争を過去の特定の出来事としてではなく、私たちの現在と地続きの問題として捉えるきっかけになると考えました。

現代(いま)を生きる私たちは「敗戦80年後の当事者」です。だからこそ、現代における私たちの視点や想像力が、無垢に未来の平和を “祈る” だけでなく当事者として平和を “創造する” 第一歩になります。

本展が目指すのは、平和を誰かに託すのではなく、一人ひとりが自ら築いていくものとして再認識すること。その想いを、本展タイトル「PEACE is a Verb」(平和は動詞)に込め、出展作家の作品と√K Contemporary の空間が共鳴しながら伝えていきます。

 


 

|| Opening Performance|「Sculpture Should Be Eaten」by Rin Nakanishi ||

 

日時|8月15日(金)17時~(参加無料・予約不要/なくなり次第終了)

8月15日(金)17時のオープンと同時に、出展作家、中西凜によるパフォーマンス「Sculpture Should Be Eaten」を行います。本イベントでは、来場者の皆様に彫刻作品を食べていただき、食するという行為そのものがパフォーマンスとして展示作品となります。なお、パフォーマンスは作品がなくなり次第終了となりますので、ぜひ早めにご参加ください。

 

IMAGES

ARTISTS

内山 翔二郎
Shojiro Uchiyama

1984年、神奈川県相模原市生まれ。
昆虫の作品は、精巧なレプリカを目指すのではなく、昆虫の社会性と人間社会との類似や差異に着目し、それらを造形に落とし込んでいる。また、昆虫の形態を拡大し、ギアや機械部品を埋め込むことで、生物学的なシステムをメカニカルな身体性へとシフトさせ、社会構造に対するアナロジーを可視化しようと試みている。不安定化する現代において、こうした構造の再考を促すことを意図している。目に見えない変化や小さな違和感を鉄の造形に転写し、それを通して鑑賞者に新たな視点や思考のきっかけを提供できればと願っている。

内山 翔二郎
Shojiro Uchiyama

1984年、神奈川県相模原市生まれ。
昆虫の作品は、精巧なレプリカを目指すのではなく、昆虫の社会性と人間社会との類似や差異に着目し、それらを造形に落とし込んでいる。また、昆虫の形態を拡大し、ギアや機械部品を埋め込むことで、生物学的なシステムをメカニカルな身体性へとシフトさせ、社会構造に対するアナロジーを可視化しようと試みている。不安定化する現代において、こうした構造の再考を促すことを意図している。目に見えない変化や小さな違和感を鉄の造形に転写し、それを通して鑑賞者に新たな視点や思考のきっかけを提供できればと願っている。

叶野 千晶
Chiaki Kano

1971年千葉県生まれ、東京都在住。
京都芸術大学通信教育部芸術学部美術科写真コース卒業後、個展、写真プロジェクトなど企画展に多数参加。現在は本学通信教育部の講師も勤める。GSS Photo Awrad最優秀賞受賞「ラーゲルの記憶」FUJIFILM SQUARE(2017年・東京)、「Shower room」五条坂京焼登り窯 KG+2019 KYOTOGRAPHIE(2019年・京都)、「WALL-SCAPE」GALERIE PARIS(2021年・横浜)、「切支丹、その出会い」ナガサキピースミュージアム(2024年・長崎)、「サンタ・マリアの御像はどこ」長崎市遠藤周作文学館 思索空間アンシャンテ(2025年・長崎)長崎市と文学館協賛、ほか。

https://www.chiakikano.art/

叶野 千晶
Chiaki Kano

1971年千葉県生まれ、東京都在住。
京都芸術大学通信教育部芸術学部美術科写真コース卒業後、個展、写真プロジェクトなど企画展に多数参加。現在は本学通信教育部の講師も勤める。GSS Photo Awrad最優秀賞受賞「ラーゲルの記憶」FUJIFILM SQUARE(2017年・東京)、「Shower room」五条坂京焼登り窯 KG+2019 KYOTOGRAPHIE(2019年・京都)、「WALL-SCAPE」GALERIE PARIS(2021年・横浜)、「切支丹、その出会い」ナガサキピースミュージアム(2024年・長崎)、「サンタ・マリアの御像はどこ」長崎市遠藤周作文学館 思索空間アンシャンテ(2025年・長崎)長崎市と文学館協賛、ほか。

https://www.chiakikano.art/

坂田 桃歌
Momoka Sakata

2001年 大分県生まれ。
2023年武蔵野美術大学油絵学科卒業。故郷での生活を思い出しながら、その記憶をもとに「地図のようなもの」を描く。同じ時代・同じ場所を何度も描き、少しずつ更新していく過程は、道を歩きながら小さな落とし物を探す感覚に似ている。
近年では芸術祭に参加し、地域の人々から記録にも残っていない言い伝えや暮らしの話を聞かせてもらうことで、他者の視点を取り入れながら、個人と場所の記憶を重ねていく制作をしている。

坂田 桃歌
Momoka Sakata

2001年 大分県生まれ。
2023年武蔵野美術大学油絵学科卒業。故郷での生活を思い出しながら、その記憶をもとに「地図のようなもの」を描く。同じ時代・同じ場所を何度も描き、少しずつ更新していく過程は、道を歩きながら小さな落とし物を探す感覚に似ている。
近年では芸術祭に参加し、地域の人々から記録にも残っていない言い伝えや暮らしの話を聞かせてもらうことで、他者の視点を取り入れながら、個人と場所の記憶を重ねていく制作をしている。

藤堂
TODO

彫刻家。 1969年、東京生まれ宇和島市出身。
多摩美術大学院彫刻専攻を修了後渡独。デュッセルドルフ芸術大学で学び、2003年にダニエル・ビュレン教授よりマイスターシューラーを取得。2011年震災を機に13年間住んだドイツより帰国し現在神奈川県在住。自ら歩いて集めた欧米や日本の石や瓦礫、書籍等を切断し、その切断面に積層ガラスを埋め込んだ作品で知られており、「場所・時間・空間・歴史・積層」をテーマに制作活動を続けている。

藤堂
TODO

彫刻家。 1969年、東京生まれ宇和島市出身。
多摩美術大学院彫刻専攻を修了後渡独。デュッセルドルフ芸術大学で学び、2003年にダニエル・ビュレン教授よりマイスターシューラーを取得。2011年震災を機に13年間住んだドイツより帰国し現在神奈川県在住。自ら歩いて集めた欧米や日本の石や瓦礫、書籍等を切断し、その切断面に積層ガラスを埋め込んだ作品で知られており、「場所・時間・空間・歴史・積層」をテーマに制作活動を続けている。

⼾⾕ 太佑
Taisuke Toya

1998年、⻑野県出⾝。
これまで空間認知の変容といったモチーフをもとに、彫刻やテキスタイルを⽤いたインスタレーション、映画や舞合美術の領域で活動を展開してきた。郊外都市が持つ巨⼤なインフラストラクチャーや住宅地のビル群といった固有性が剥ぎ取られたアノニマスな⼈⼝⾵景が与える内的空間経験をもとに「ここにあるけど、ここにないもの」を主題に据え実践している。C.S.Lewisの概念を参照し神話や童話をもとに構成されたインスタレーション《joy》(2024)や、反復や連続性、対称性といた配置をフォルマリスティックに構成したインスタレーション《hibari》(2025)などがある。

⼾⾕ 太佑
Taisuke Toya

1998年、⻑野県出⾝。
これまで空間認知の変容といったモチーフをもとに、彫刻やテキスタイルを⽤いたインスタレーション、映画や舞合美術の領域で活動を展開してきた。郊外都市が持つ巨⼤なインフラストラクチャーや住宅地のビル群といった固有性が剥ぎ取られたアノニマスな⼈⼝⾵景が与える内的空間経験をもとに「ここにあるけど、ここにないもの」を主題に据え実践している。C.S.Lewisの概念を参照し神話や童話をもとに構成されたインスタレーション《joy》(2024)や、反復や連続性、対称性といた配置をフォルマリスティックに構成したインスタレーション《hibari》(2025)などがある。

中西 凜
Rin Nakanishi

2023年東京藝術大学美術学部彫刻科卒業、2025年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。
洋菓子店で育ったバックグラウンドから主に洋菓子を素材にした彫刻、パフォーマンスを制作。鑑賞体験を、見るだけでなく食べるという、香りや味、食感といったアプローチに拡張する、食べる彫刻(eat sculpture)をつくる。

中西 凜
Rin Nakanishi

2023年東京藝術大学美術学部彫刻科卒業、2025年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。
洋菓子店で育ったバックグラウンドから主に洋菓子を素材にした彫刻、パフォーマンスを制作。鑑賞体験を、見るだけでなく食べるという、香りや味、食感といったアプローチに拡張する、食べる彫刻(eat sculpture)をつくる。

堀江 栞
Shiori Horie

1992年フランス生まれ。2014年多摩美術大学日本画専攻卒業。第6、第9回東山魁夷記念日経日本画大賞展入選、第27回五島記念文化賞、第6回世田谷アワード“飛翔”美術部門、VOCA展2022佳作賞、第32回タカシマヤ美術賞受賞。主な展示に、個展「声よりも近い位置」(√K Contemporary、2021)、「生誕110年松本竣介」/ [小企画]「堀江 栞―触れえないものたちへ」(神奈川県立近代美術館鎌倉別館、2022)、「生誕110年 松本竣介 デッサン50」(大川美術館、2023)特別出品、個展「かさぶたは、時おり剥がれる」(√K Contemporary、2023)、「The 日本・画-大川美術館のコレクションを中心に」(大川美術館、2024) 、個展「仮定法のない現在」(銀座蔦屋書店アートウォール、2024)、「東急 暮らしと街の文化――100年の時を拓く」(世田谷美術館、2024)など。画集『堀江栞 声よりも近い位置』(小学館、2022)。多和田葉子『献灯使』(講談社、2014)をはじめ、書籍の装画も手掛ける。現在、多摩美術大学非常勤講師。

(プロフィール画像:🄫Shingo Wakagi)

堀江 栞
Shiori Horie

1992年フランス生まれ。2014年多摩美術大学日本画専攻卒業。第6、第9回東山魁夷記念日経日本画大賞展入選、第27回五島記念文化賞、第6回世田谷アワード“飛翔”美術部門、VOCA展2022佳作賞、第32回タカシマヤ美術賞受賞。主な展示に、個展「声よりも近い位置」(√K Contemporary、2021)、「生誕110年松本竣介」/ [小企画]「堀江 栞―触れえないものたちへ」(神奈川県立近代美術館鎌倉別館、2022)、「生誕110年 松本竣介 デッサン50」(大川美術館、2023)特別出品、個展「かさぶたは、時おり剥がれる」(√K Contemporary、2023)、「The 日本・画-大川美術館のコレクションを中心に」(大川美術館、2024) 、個展「仮定法のない現在」(銀座蔦屋書店アートウォール、2024)、「東急 暮らしと街の文化――100年の時を拓く」(世田谷美術館、2024)など。画集『堀江栞 声よりも近い位置』(小学館、2022)。多和田葉子『献灯使』(講談社、2014)をはじめ、書籍の装画も手掛ける。現在、多摩美術大学非常勤講師。

(プロフィール画像:🄫Shingo Wakagi)

藤本 純輝
Atsuki Fujimoto

1997年 三重県生まれ。2021年 京都芸術大学大学院芸術研究科修士課程芸術専攻美術工芸領域油画分野修了。描く風景やモチーフの特性と素材の質感を互いに補完し合うように、素材を慎重に選び、手を加えることを大切にしている。特に支持体としての布に焦点を当て、その荒さや細やかさを活かして、柔らかな光や空気の流れを表現している。

藤本 純輝
Atsuki Fujimoto

1997年 三重県生まれ。2021年 京都芸術大学大学院芸術研究科修士課程芸術専攻美術工芸領域油画分野修了。描く風景やモチーフの特性と素材の質感を互いに補完し合うように、素材を慎重に選び、手を加えることを大切にしている。特に支持体としての布に焦点を当て、その荒さや細やかさを活かして、柔らかな光や空気の流れを表現している。

弓指寛治
Kanji Yumisashi

1986年、三重県出身/東京都在住。
「自死」「慰霊」「福祉」をテーマに創作を続ける。名古屋学芸大学大学院修了後、学生時代の友人と名古屋で映像制作会社を起業。
代表辞任後上京、ゲンロンカオス*ラウンジ新芸術校の第一期生として学んでいた2015年に、交通事故後で心身のバランスを崩していた母親が自死。
出棺前に「金環を持った鳥のモチーフ」が浮かび、以後制作される多くの作品で繰り返し登場する、弓指の表現の核となっている。
2021年より満州国を軸に過去の戦争について考えるためのプロジェクトを開始。

近年の主な展覧会

  • 「4年2組」展(2025年,銀座 蔦屋書店)
  • 「民話、バイザウェイ」(2024年、南飛騨Art Discovery)
  • 「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?国立西洋美術館65年目の自問 現代美術家たちへの問いかけ」(2024年、国立西洋美術館)
  • 「プレイス・ビヨンド」(2023年、奥能登国際芸術祭2023)

受賞歴

  • CINRA Inspiring Awards 山戸結希賞(2025年)
  • 第2回絹谷幸二芸術賞 奨励賞(2025年)
  • VOCA展2021 VOCA佳作賞(2021年)
  • 第21回岡本太郎現代芸術賞展 岡本敏子賞(2018年)
  • ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校第1期金賞(2016年)

 

Profile photo by 山本晟嗣

弓指寛治
Kanji Yumisashi

1986年、三重県出身/東京都在住。
「自死」「慰霊」「福祉」をテーマに創作を続ける。名古屋学芸大学大学院修了後、学生時代の友人と名古屋で映像制作会社を起業。
代表辞任後上京、ゲンロンカオス*ラウンジ新芸術校の第一期生として学んでいた2015年に、交通事故後で心身のバランスを崩していた母親が自死。
出棺前に「金環を持った鳥のモチーフ」が浮かび、以後制作される多くの作品で繰り返し登場する、弓指の表現の核となっている。
2021年より満州国を軸に過去の戦争について考えるためのプロジェクトを開始。

近年の主な展覧会

  • 「4年2組」展(2025年,銀座 蔦屋書店)
  • 「民話、バイザウェイ」(2024年、南飛騨Art Discovery)
  • 「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?国立西洋美術館65年目の自問 現代美術家たちへの問いかけ」(2024年、国立西洋美術館)
  • 「プレイス・ビヨンド」(2023年、奥能登国際芸術祭2023)

受賞歴

  • CINRA Inspiring Awards 山戸結希賞(2025年)
  • 第2回絹谷幸二芸術賞 奨励賞(2025年)
  • VOCA展2021 VOCA佳作賞(2021年)
  • 第21回岡本太郎現代芸術賞展 岡本敏子賞(2018年)
  • ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校第1期金賞(2016年)

 

Profile photo by 山本晟嗣

李晶玉
Ri Jong Ok

1991年東京都生まれ。2018年朝鮮大学校研究院総合研究科美術専攻課程修了。主な個展に「BLUEPRINT」(2023年、ギャラリーQ)、「SIMULATED WINDOW」(2022年、原爆の図丸木美術館)、「記号の国」(2021年、ギャラリーQ)、「神話 #1」(2018年、eitoeiko)など。主なグループ展に「Kiaf SEOUL 2023」(2023年、韓国・ソウル国際アートフェア、HIGHLIGHTS人気投票上位3名選出)、「多国籍美術展『わたしたちはみえている-日本に暮らす海外ルーツの人びと』」(2021年、北千住BUoY)、「オモシロガラ」(2021年、ドイツ・DKM美術館)、「平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ)1989-2019」(2021年、京都市京セラ美術館)、「VOCA展2020 現代美術の展望-新しい平面の作家たち」(2020年、上野の森美術館、奨励賞受賞)、「京畿千年記念特別展『コリアン・ディアスポラ 離散を超えて』」(2018年、韓国・京畿道美術館)、「第6回都美セレクション展『境界を跨ぐと、』」(2017年、東京都美術館)、「現在戦争画展(2016年、TAV gallery)、「在日・現在・美術Ⅱ」(2016年、eitoeiko)、「武蔵美×朝鮮大『突然、目の前がひらけて』」(2015年、武蔵野美術大学/朝鮮大学)など。

李晶玉
Ri Jong Ok

1991年東京都生まれ。2018年朝鮮大学校研究院総合研究科美術専攻課程修了。主な個展に「BLUEPRINT」(2023年、ギャラリーQ)、「SIMULATED WINDOW」(2022年、原爆の図丸木美術館)、「記号の国」(2021年、ギャラリーQ)、「神話 #1」(2018年、eitoeiko)など。主なグループ展に「Kiaf SEOUL 2023」(2023年、韓国・ソウル国際アートフェア、HIGHLIGHTS人気投票上位3名選出)、「多国籍美術展『わたしたちはみえている-日本に暮らす海外ルーツの人びと』」(2021年、北千住BUoY)、「オモシロガラ」(2021年、ドイツ・DKM美術館)、「平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ)1989-2019」(2021年、京都市京セラ美術館)、「VOCA展2020 現代美術の展望-新しい平面の作家たち」(2020年、上野の森美術館、奨励賞受賞)、「京畿千年記念特別展『コリアン・ディアスポラ 離散を超えて』」(2018年、韓国・京畿道美術館)、「第6回都美セレクション展『境界を跨ぐと、』」(2017年、東京都美術館)、「現在戦争画展(2016年、TAV gallery)、「在日・現在・美術Ⅱ」(2016年、eitoeiko)、「武蔵美×朝鮮大『突然、目の前がひらけて』」(2015年、武蔵野美術大学/朝鮮大学)など。

若松 光一郎
Koichiro Wakamatsu

1914年、福島県いわき市生まれのコラージュ作家。東京美術学校で藤島武二に師事し、当時若い芸術家達の活動拠点となっていた「池袋モンパルナス」で活動。終戦一年前に召集され、広島県の宇品で被爆。終戦後は、郷里、福島に戻り画業を残すが、戦争の愚かさが生んだ惨劇は生涯心の中に刻まれ、沈黙の礎となって後の制作活動に影響を与えることとなる。1995年 死去 享年81歳。

若松 光一郎
Koichiro Wakamatsu

1914年、福島県いわき市生まれのコラージュ作家。東京美術学校で藤島武二に師事し、当時若い芸術家達の活動拠点となっていた「池袋モンパルナス」で活動。終戦一年前に召集され、広島県の宇品で被爆。終戦後は、郷里、福島に戻り画業を残すが、戦争の愚かさが生んだ惨劇は生涯心の中に刻まれ、沈黙の礎となって後の制作活動に影響を与えることとなる。1995年 死去 享年81歳。

小早川秋聲
Shusei Kobayakawa

大正-昭和にかけて京都で活躍した日本画家。1885年、鳥取にある光徳寺住職の長男として生まれる。9歳で京都の東本願寺の衆徒として僧籍に入る。中学卒業後、京都絵専に入学するも中退。谷口香嶠、のち山元春挙に師事。文展や帝展に入選を重ねる。中国を度々訪れ欧州へも渡った。従軍画家として戦地に赴きながら帝展、新文展に出品を重ねた。代表作は戦争画「國之楯」(京都霊山護国神社蔵)。戦後は宗教画を描きながら過ごした。1974年死去 享年89歳。

小早川秋聲
Shusei Kobayakawa

大正-昭和にかけて京都で活躍した日本画家。1885年、鳥取にある光徳寺住職の長男として生まれる。9歳で京都の東本願寺の衆徒として僧籍に入る。中学卒業後、京都絵専に入学するも中退。谷口香嶠、のち山元春挙に師事。文展や帝展に入選を重ねる。中国を度々訪れ欧州へも渡った。従軍画家として戦地に赴きながら帝展、新文展に出品を重ねた。代表作は戦争画「國之楯」(京都霊山護国神社蔵)。戦後は宗教画を描きながら過ごした。1974年死去 享年89歳。

EVENT

  • Gallery Talk|松竹京子×弓指寛治、モデレーター 㓛刀知子( 株式会社 以心伝心)

    現在開催中の「Being – PEACE is a Verb - 」では、小早川秋聲の研究者としてしられる松竹京子氏、そして本展アドバイザーであり、出展作家でもある弓指寛治をお迎えしたトークイベントを開催いたします。従軍画家として戦地に赴いた秋聲は、現地で兵士が戦う姿ではなく、日常を描きました。本イベントでは小早川秋聲という画家の画業や人物について掘り下げていきつつ、従軍画家という仕事や当時の関連する事象について、様々な角度で世代の違う二人がお話しします。

    日時| 2025年9月5日(金)18:00-19:30
    ゲスト| 松竹京子氏(小早川秋聲研究家)、弓指寛治(アーティスト)
    会場| √K Contemporary
    参加| 無料・予約制
    参加申込| お名前、人数、ご連絡先をご明記のうえ、
    info@root-k.jpまでメールにてお申込みください。

    2025.09.05 18:00-19:30
  • Opening Performance | Sculpture Should Be Eaten by Rin Nakanishi

    8月15日(金)17時のオープンと同時に、出展作家、中西凛によるパフォーマンス「Sculpture Should Be Eaten」を行います。本イベントでは、来場者の皆様に彫刻作品を食べていただき、食するという行為そのものがパフォーマンスとして展示作品となります。ぜひご参加ください。なお、パフォーマンスはなくなり次第終了となりますので、ぜひ早めにご参加ください。

    2025.08.15 5pm

UPCOMINGEXHIBITIONS

内山 翔二郎
Shojiro Uchiyama

1984年、神奈川県相模原市生まれ。
昆虫の作品は、精巧なレプリカを目指すのではなく、昆虫の社会性と人間社会との類似や差異に着目し、それらを造形に落とし込んでいる。また、昆虫の形態を拡大し、ギアや機械部品を埋め込むことで、生物学的なシステムをメカニカルな身体性へとシフトさせ、社会構造に対するアナロジーを可視化しようと試みている。不安定化する現代において、こうした構造の再考を促すことを意図している。目に見えない変化や小さな違和感を鉄の造形に転写し、それを通して鑑賞者に新たな視点や思考のきっかけを提供できればと願っている。

内山 翔二郎
Shojiro Uchiyama

1984年、神奈川県相模原市生まれ。
昆虫の作品は、精巧なレプリカを目指すのではなく、昆虫の社会性と人間社会との類似や差異に着目し、それらを造形に落とし込んでいる。また、昆虫の形態を拡大し、ギアや機械部品を埋め込むことで、生物学的なシステムをメカニカルな身体性へとシフトさせ、社会構造に対するアナロジーを可視化しようと試みている。不安定化する現代において、こうした構造の再考を促すことを意図している。目に見えない変化や小さな違和感を鉄の造形に転写し、それを通して鑑賞者に新たな視点や思考のきっかけを提供できればと願っている。

叶野 千晶
Chiaki Kano

1971年千葉県生まれ、東京都在住。
京都芸術大学通信教育部芸術学部美術科写真コース卒業後、個展、写真プロジェクトなど企画展に多数参加。現在は本学通信教育部の講師も勤める。GSS Photo Awrad最優秀賞受賞「ラーゲルの記憶」FUJIFILM SQUARE(2017年・東京)、「Shower room」五条坂京焼登り窯 KG+2019 KYOTOGRAPHIE(2019年・京都)、「WALL-SCAPE」GALERIE PARIS(2021年・横浜)、「切支丹、その出会い」ナガサキピースミュージアム(2024年・長崎)、「サンタ・マリアの御像はどこ」長崎市遠藤周作文学館 思索空間アンシャンテ(2025年・長崎)長崎市と文学館協賛、ほか。

https://www.chiakikano.art/

叶野 千晶
Chiaki Kano

1971年千葉県生まれ、東京都在住。
京都芸術大学通信教育部芸術学部美術科写真コース卒業後、個展、写真プロジェクトなど企画展に多数参加。現在は本学通信教育部の講師も勤める。GSS Photo Awrad最優秀賞受賞「ラーゲルの記憶」FUJIFILM SQUARE(2017年・東京)、「Shower room」五条坂京焼登り窯 KG+2019 KYOTOGRAPHIE(2019年・京都)、「WALL-SCAPE」GALERIE PARIS(2021年・横浜)、「切支丹、その出会い」ナガサキピースミュージアム(2024年・長崎)、「サンタ・マリアの御像はどこ」長崎市遠藤周作文学館 思索空間アンシャンテ(2025年・長崎)長崎市と文学館協賛、ほか。

https://www.chiakikano.art/

坂田 桃歌
Momoka Sakata

2001年 大分県生まれ。
2023年武蔵野美術大学油絵学科卒業。故郷での生活を思い出しながら、その記憶をもとに「地図のようなもの」を描く。同じ時代・同じ場所を何度も描き、少しずつ更新していく過程は、道を歩きながら小さな落とし物を探す感覚に似ている。
近年では芸術祭に参加し、地域の人々から記録にも残っていない言い伝えや暮らしの話を聞かせてもらうことで、他者の視点を取り入れながら、個人と場所の記憶を重ねていく制作をしている。

坂田 桃歌
Momoka Sakata

2001年 大分県生まれ。
2023年武蔵野美術大学油絵学科卒業。故郷での生活を思い出しながら、その記憶をもとに「地図のようなもの」を描く。同じ時代・同じ場所を何度も描き、少しずつ更新していく過程は、道を歩きながら小さな落とし物を探す感覚に似ている。
近年では芸術祭に参加し、地域の人々から記録にも残っていない言い伝えや暮らしの話を聞かせてもらうことで、他者の視点を取り入れながら、個人と場所の記憶を重ねていく制作をしている。

藤堂
TODO

彫刻家。 1969年、東京生まれ宇和島市出身。
多摩美術大学院彫刻専攻を修了後渡独。デュッセルドルフ芸術大学で学び、2003年にダニエル・ビュレン教授よりマイスターシューラーを取得。2011年震災を機に13年間住んだドイツより帰国し現在神奈川県在住。自ら歩いて集めた欧米や日本の石や瓦礫、書籍等を切断し、その切断面に積層ガラスを埋め込んだ作品で知られており、「場所・時間・空間・歴史・積層」をテーマに制作活動を続けている。

藤堂
TODO

彫刻家。 1969年、東京生まれ宇和島市出身。
多摩美術大学院彫刻専攻を修了後渡独。デュッセルドルフ芸術大学で学び、2003年にダニエル・ビュレン教授よりマイスターシューラーを取得。2011年震災を機に13年間住んだドイツより帰国し現在神奈川県在住。自ら歩いて集めた欧米や日本の石や瓦礫、書籍等を切断し、その切断面に積層ガラスを埋め込んだ作品で知られており、「場所・時間・空間・歴史・積層」をテーマに制作活動を続けている。

⼾⾕ 太佑
Taisuke Toya

1998年、⻑野県出⾝。
これまで空間認知の変容といったモチーフをもとに、彫刻やテキスタイルを⽤いたインスタレーション、映画や舞合美術の領域で活動を展開してきた。郊外都市が持つ巨⼤なインフラストラクチャーや住宅地のビル群といった固有性が剥ぎ取られたアノニマスな⼈⼝⾵景が与える内的空間経験をもとに「ここにあるけど、ここにないもの」を主題に据え実践している。C.S.Lewisの概念を参照し神話や童話をもとに構成されたインスタレーション《joy》(2024)や、反復や連続性、対称性といた配置をフォルマリスティックに構成したインスタレーション《hibari》(2025)などがある。

⼾⾕ 太佑
Taisuke Toya

1998年、⻑野県出⾝。
これまで空間認知の変容といったモチーフをもとに、彫刻やテキスタイルを⽤いたインスタレーション、映画や舞合美術の領域で活動を展開してきた。郊外都市が持つ巨⼤なインフラストラクチャーや住宅地のビル群といった固有性が剥ぎ取られたアノニマスな⼈⼝⾵景が与える内的空間経験をもとに「ここにあるけど、ここにないもの」を主題に据え実践している。C.S.Lewisの概念を参照し神話や童話をもとに構成されたインスタレーション《joy》(2024)や、反復や連続性、対称性といた配置をフォルマリスティックに構成したインスタレーション《hibari》(2025)などがある。

中西 凜
Rin Nakanishi

2023年東京藝術大学美術学部彫刻科卒業、2025年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。
洋菓子店で育ったバックグラウンドから主に洋菓子を素材にした彫刻、パフォーマンスを制作。鑑賞体験を、見るだけでなく食べるという、香りや味、食感といったアプローチに拡張する、食べる彫刻(eat sculpture)をつくる。

中西 凜
Rin Nakanishi

2023年東京藝術大学美術学部彫刻科卒業、2025年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。
洋菓子店で育ったバックグラウンドから主に洋菓子を素材にした彫刻、パフォーマンスを制作。鑑賞体験を、見るだけでなく食べるという、香りや味、食感といったアプローチに拡張する、食べる彫刻(eat sculpture)をつくる。

堀江 栞
Shiori Horie

1992年フランス生まれ。2014年多摩美術大学日本画専攻卒業。第6、第9回東山魁夷記念日経日本画大賞展入選、第27回五島記念文化賞、第6回世田谷アワード“飛翔”美術部門、VOCA展2022佳作賞、第32回タカシマヤ美術賞受賞。主な展示に、個展「声よりも近い位置」(√K Contemporary、2021)、「生誕110年松本竣介」/ [小企画]「堀江 栞―触れえないものたちへ」(神奈川県立近代美術館鎌倉別館、2022)、「生誕110年 松本竣介 デッサン50」(大川美術館、2023)特別出品、個展「かさぶたは、時おり剥がれる」(√K Contemporary、2023)、「The 日本・画-大川美術館のコレクションを中心に」(大川美術館、2024) 、個展「仮定法のない現在」(銀座蔦屋書店アートウォール、2024)、「東急 暮らしと街の文化――100年の時を拓く」(世田谷美術館、2024)など。画集『堀江栞 声よりも近い位置』(小学館、2022)。多和田葉子『献灯使』(講談社、2014)をはじめ、書籍の装画も手掛ける。現在、多摩美術大学非常勤講師。

(プロフィール画像:🄫Shingo Wakagi)

堀江 栞
Shiori Horie

1992年フランス生まれ。2014年多摩美術大学日本画専攻卒業。第6、第9回東山魁夷記念日経日本画大賞展入選、第27回五島記念文化賞、第6回世田谷アワード“飛翔”美術部門、VOCA展2022佳作賞、第32回タカシマヤ美術賞受賞。主な展示に、個展「声よりも近い位置」(√K Contemporary、2021)、「生誕110年松本竣介」/ [小企画]「堀江 栞―触れえないものたちへ」(神奈川県立近代美術館鎌倉別館、2022)、「生誕110年 松本竣介 デッサン50」(大川美術館、2023)特別出品、個展「かさぶたは、時おり剥がれる」(√K Contemporary、2023)、「The 日本・画-大川美術館のコレクションを中心に」(大川美術館、2024) 、個展「仮定法のない現在」(銀座蔦屋書店アートウォール、2024)、「東急 暮らしと街の文化――100年の時を拓く」(世田谷美術館、2024)など。画集『堀江栞 声よりも近い位置』(小学館、2022)。多和田葉子『献灯使』(講談社、2014)をはじめ、書籍の装画も手掛ける。現在、多摩美術大学非常勤講師。

(プロフィール画像:🄫Shingo Wakagi)

藤本 純輝
Atsuki Fujimoto

1997年 三重県生まれ。2021年 京都芸術大学大学院芸術研究科修士課程芸術専攻美術工芸領域油画分野修了。描く風景やモチーフの特性と素材の質感を互いに補完し合うように、素材を慎重に選び、手を加えることを大切にしている。特に支持体としての布に焦点を当て、その荒さや細やかさを活かして、柔らかな光や空気の流れを表現している。

藤本 純輝
Atsuki Fujimoto

1997年 三重県生まれ。2021年 京都芸術大学大学院芸術研究科修士課程芸術専攻美術工芸領域油画分野修了。描く風景やモチーフの特性と素材の質感を互いに補完し合うように、素材を慎重に選び、手を加えることを大切にしている。特に支持体としての布に焦点を当て、その荒さや細やかさを活かして、柔らかな光や空気の流れを表現している。

弓指寛治
Kanji Yumisashi

1986年、三重県出身/東京都在住。
「自死」「慰霊」「福祉」をテーマに創作を続ける。名古屋学芸大学大学院修了後、学生時代の友人と名古屋で映像制作会社を起業。
代表辞任後上京、ゲンロンカオス*ラウンジ新芸術校の第一期生として学んでいた2015年に、交通事故後で心身のバランスを崩していた母親が自死。
出棺前に「金環を持った鳥のモチーフ」が浮かび、以後制作される多くの作品で繰り返し登場する、弓指の表現の核となっている。
2021年より満州国を軸に過去の戦争について考えるためのプロジェクトを開始。

近年の主な展覧会

  • 「4年2組」展(2025年,銀座 蔦屋書店)
  • 「民話、バイザウェイ」(2024年、南飛騨Art Discovery)
  • 「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?国立西洋美術館65年目の自問 現代美術家たちへの問いかけ」(2024年、国立西洋美術館)
  • 「プレイス・ビヨンド」(2023年、奥能登国際芸術祭2023)

受賞歴

  • CINRA Inspiring Awards 山戸結希賞(2025年)
  • 第2回絹谷幸二芸術賞 奨励賞(2025年)
  • VOCA展2021 VOCA佳作賞(2021年)
  • 第21回岡本太郎現代芸術賞展 岡本敏子賞(2018年)
  • ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校第1期金賞(2016年)

 

Profile photo by 山本晟嗣

弓指寛治
Kanji Yumisashi

1986年、三重県出身/東京都在住。
「自死」「慰霊」「福祉」をテーマに創作を続ける。名古屋学芸大学大学院修了後、学生時代の友人と名古屋で映像制作会社を起業。
代表辞任後上京、ゲンロンカオス*ラウンジ新芸術校の第一期生として学んでいた2015年に、交通事故後で心身のバランスを崩していた母親が自死。
出棺前に「金環を持った鳥のモチーフ」が浮かび、以後制作される多くの作品で繰り返し登場する、弓指の表現の核となっている。
2021年より満州国を軸に過去の戦争について考えるためのプロジェクトを開始。

近年の主な展覧会

  • 「4年2組」展(2025年,銀座 蔦屋書店)
  • 「民話、バイザウェイ」(2024年、南飛騨Art Discovery)
  • 「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?国立西洋美術館65年目の自問 現代美術家たちへの問いかけ」(2024年、国立西洋美術館)
  • 「プレイス・ビヨンド」(2023年、奥能登国際芸術祭2023)

受賞歴

  • CINRA Inspiring Awards 山戸結希賞(2025年)
  • 第2回絹谷幸二芸術賞 奨励賞(2025年)
  • VOCA展2021 VOCA佳作賞(2021年)
  • 第21回岡本太郎現代芸術賞展 岡本敏子賞(2018年)
  • ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校第1期金賞(2016年)

 

Profile photo by 山本晟嗣

李晶玉
Ri Jong Ok

1991年東京都生まれ。2018年朝鮮大学校研究院総合研究科美術専攻課程修了。主な個展に「BLUEPRINT」(2023年、ギャラリーQ)、「SIMULATED WINDOW」(2022年、原爆の図丸木美術館)、「記号の国」(2021年、ギャラリーQ)、「神話 #1」(2018年、eitoeiko)など。主なグループ展に「Kiaf SEOUL 2023」(2023年、韓国・ソウル国際アートフェア、HIGHLIGHTS人気投票上位3名選出)、「多国籍美術展『わたしたちはみえている-日本に暮らす海外ルーツの人びと』」(2021年、北千住BUoY)、「オモシロガラ」(2021年、ドイツ・DKM美術館)、「平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ)1989-2019」(2021年、京都市京セラ美術館)、「VOCA展2020 現代美術の展望-新しい平面の作家たち」(2020年、上野の森美術館、奨励賞受賞)、「京畿千年記念特別展『コリアン・ディアスポラ 離散を超えて』」(2018年、韓国・京畿道美術館)、「第6回都美セレクション展『境界を跨ぐと、』」(2017年、東京都美術館)、「現在戦争画展(2016年、TAV gallery)、「在日・現在・美術Ⅱ」(2016年、eitoeiko)、「武蔵美×朝鮮大『突然、目の前がひらけて』」(2015年、武蔵野美術大学/朝鮮大学)など。

李晶玉
Ri Jong Ok

1991年東京都生まれ。2018年朝鮮大学校研究院総合研究科美術専攻課程修了。主な個展に「BLUEPRINT」(2023年、ギャラリーQ)、「SIMULATED WINDOW」(2022年、原爆の図丸木美術館)、「記号の国」(2021年、ギャラリーQ)、「神話 #1」(2018年、eitoeiko)など。主なグループ展に「Kiaf SEOUL 2023」(2023年、韓国・ソウル国際アートフェア、HIGHLIGHTS人気投票上位3名選出)、「多国籍美術展『わたしたちはみえている-日本に暮らす海外ルーツの人びと』」(2021年、北千住BUoY)、「オモシロガラ」(2021年、ドイツ・DKM美術館)、「平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ)1989-2019」(2021年、京都市京セラ美術館)、「VOCA展2020 現代美術の展望-新しい平面の作家たち」(2020年、上野の森美術館、奨励賞受賞)、「京畿千年記念特別展『コリアン・ディアスポラ 離散を超えて』」(2018年、韓国・京畿道美術館)、「第6回都美セレクション展『境界を跨ぐと、』」(2017年、東京都美術館)、「現在戦争画展(2016年、TAV gallery)、「在日・現在・美術Ⅱ」(2016年、eitoeiko)、「武蔵美×朝鮮大『突然、目の前がひらけて』」(2015年、武蔵野美術大学/朝鮮大学)など。

若松 光一郎
Koichiro Wakamatsu

1914年、福島県いわき市生まれのコラージュ作家。東京美術学校で藤島武二に師事し、当時若い芸術家達の活動拠点となっていた「池袋モンパルナス」で活動。終戦一年前に召集され、広島県の宇品で被爆。終戦後は、郷里、福島に戻り画業を残すが、戦争の愚かさが生んだ惨劇は生涯心の中に刻まれ、沈黙の礎となって後の制作活動に影響を与えることとなる。1995年 死去 享年81歳。

若松 光一郎
Koichiro Wakamatsu

1914年、福島県いわき市生まれのコラージュ作家。東京美術学校で藤島武二に師事し、当時若い芸術家達の活動拠点となっていた「池袋モンパルナス」で活動。終戦一年前に召集され、広島県の宇品で被爆。終戦後は、郷里、福島に戻り画業を残すが、戦争の愚かさが生んだ惨劇は生涯心の中に刻まれ、沈黙の礎となって後の制作活動に影響を与えることとなる。1995年 死去 享年81歳。

小早川秋聲
Shusei Kobayakawa

大正-昭和にかけて京都で活躍した日本画家。1885年、鳥取にある光徳寺住職の長男として生まれる。9歳で京都の東本願寺の衆徒として僧籍に入る。中学卒業後、京都絵専に入学するも中退。谷口香嶠、のち山元春挙に師事。文展や帝展に入選を重ねる。中国を度々訪れ欧州へも渡った。従軍画家として戦地に赴きながら帝展、新文展に出品を重ねた。代表作は戦争画「國之楯」(京都霊山護国神社蔵)。戦後は宗教画を描きながら過ごした。1974年死去 享年89歳。

小早川秋聲
Shusei Kobayakawa

大正-昭和にかけて京都で活躍した日本画家。1885年、鳥取にある光徳寺住職の長男として生まれる。9歳で京都の東本願寺の衆徒として僧籍に入る。中学卒業後、京都絵専に入学するも中退。谷口香嶠、のち山元春挙に師事。文展や帝展に入選を重ねる。中国を度々訪れ欧州へも渡った。従軍画家として戦地に赴きながら帝展、新文展に出品を重ねた。代表作は戦争画「國之楯」(京都霊山護国神社蔵)。戦後は宗教画を描きながら過ごした。1974年死去 享年89歳。