√K Collection 2023→2024

会期| 2023年1月13日(土)- 2月25日(日)

出展作家(予定)|堀江栞、浜田浄、長谷川彰宏、市川友章、リーン・バレラ、ソーソウエン、パク・ソヒョン、ハ・ヘングン、富岡惣一郎、田口るり子、絹谷幸太、小林万葉 ほか(順不同)

2024年の幕開けとなる本展では、昨年ご紹介した作家及び本年展示予定の作家たちの作品を集めたコレクション展「√K Collection 2023→2024」を開催いたします。

昨年の展示を振り返り、そして2024年展示予定作家たちのプレビューともいうべき本展をどうぞご高覧ください。

 

ARTISTS

堀江栞
Shiori Horie

1992年フランス生まれ。2010年東京学芸大学附属高等学校卒業後、同年多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻入学。2014年多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻卒。同年に加島美術で初の個展を開催し、アートフェア東京2015の加島美術ブースにソロで出展。2015年五島記念文化賞、第6回東山魁夷記念日経日本画大賞展入選。2016年 五島記念文化賞受賞により、一年間パリに滞在。2020年世田谷区芸術アワード“飛翔”を受賞し、2021年3月に世田谷美術館区民ギャラリーで受賞記念展を開催。同春には√K Contemporaryおよび加島美術での個展(五島記念文化賞海外研修成果発表展「声よりも近い位置」)も開催。2021年、「VOCA展2022」VOCA佳作賞、第32回タカシマヤ美術賞を受賞。2022年には画集『堀江栞 声よりも近い位置』(小学館)を刊行し、神奈川県立近代美術館鎌倉別館での「生誕110年 松本竣介/[小企画]堀江 栞—触れえないものたちへ」を開催。23年には、大川美術館での企画展「生誕110年記念「松本竣介 デッサン50」にて「特別出品:私のなかの松本竣介」として作品展示を行う。多和田葉子『献灯使』( 講談社 2014年)装画・挿画、平松洋子『父のビスコ』(小学館 2021)、「ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション」全5巻(インスクリプト)などの書籍の装画や、エッセイも手がける。

Profile Photo by Shingo Wakagi

堀江栞
Shiori Horie

1992年フランス生まれ。2010年東京学芸大学附属高等学校卒業後、同年多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻入学。2014年多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻卒。同年に加島美術で初の個展を開催し、アートフェア東京2015の加島美術ブースにソロで出展。2015年五島記念文化賞、第6回東山魁夷記念日経日本画大賞展入選。2016年 五島記念文化賞受賞により、一年間パリに滞在。2020年世田谷区芸術アワード“飛翔”を受賞し、2021年3月に世田谷美術館区民ギャラリーで受賞記念展を開催。同春には√K Contemporaryおよび加島美術での個展(五島記念文化賞海外研修成果発表展「声よりも近い位置」)も開催。2021年、「VOCA展2022」VOCA佳作賞、第32回タカシマヤ美術賞を受賞。2022年には画集『堀江栞 声よりも近い位置』(小学館)を刊行し、神奈川県立近代美術館鎌倉別館での「生誕110年 松本竣介/[小企画]堀江 栞—触れえないものたちへ」を開催。23年には、大川美術館での企画展「生誕110年記念「松本竣介 デッサン50」にて「特別出品:私のなかの松本竣介」として作品展示を行う。多和田葉子『献灯使』( 講談社 2014年)装画・挿画、平松洋子『父のビスコ』(小学館 2021)、「ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション」全5巻(インスクリプト)などの書籍の装画や、エッセイも手がける。

Profile Photo by Shingo Wakagi

長谷川彰宏
Akihiro Hasegawa

1997年三重県出身。

天台宗系の寺院に生まれ、2009年に得度し、2019年には天台真盛宗総本山の西教寺にて四度加行を満行しています。2016年に東京藝術大学デザイン科に入学し、2020年より同大学院美術研究科デザイン専攻に在籍しながらアーティスト活動を続けています。

感情、思想、身体、そして生命の存在に対して俯瞰した視点を持つ長谷川の作品群は、彼の根幹をなす仏教思想から得た独自の姿勢が垣間見え、死生観や人間の存在そのものを問いかけてきます。幼少期から“光”に視覚的にも思想的にも強く惹かれてきたという長谷川は、その原体験を作品に落とし込んで表現しています。

長谷川彰宏
Akihiro Hasegawa

1997年三重県出身。

天台宗系の寺院に生まれ、2009年に得度し、2019年には天台真盛宗総本山の西教寺にて四度加行を満行しています。2016年に東京藝術大学デザイン科に入学し、2020年より同大学院美術研究科デザイン専攻に在籍しながらアーティスト活動を続けています。

感情、思想、身体、そして生命の存在に対して俯瞰した視点を持つ長谷川の作品群は、彼の根幹をなす仏教思想から得た独自の姿勢が垣間見え、死生観や人間の存在そのものを問いかけてきます。幼少期から“光”に視覚的にも思想的にも強く惹かれてきたという長谷川は、その原体験を作品に落とし込んで表現しています。

ソー ソウエン
Soh Souen

私たちの生にまつわる事象を身体との関わり合いを通して考察する絵画、インスタレーションやパフォーマンスを国内外にて発表。コロナ禍に始まったオランダ在住のサラ・ミリオとの共同プロジェクトや、銀座エルメスフォーラムにてAgathe Naitoの作品を使用したパフォーマンスを実施するなど、独自の活動を展開している。主な展覧会に「第17回福岡アジア美術館アーティスト・イン・レジデンス成果展 境界を縁取る」 福岡アジア美術館、「絶えず壊れてきたし、壊れ続けている(壊れてはいない)」/ rin art associa- tion(群馬)、「京都精華大学 55周年記念展 FATHOM – 塩田千春、金沢寿美、ソー・ソウエン」/京都精華大学ギャラリーTera-S (2023年11月予定)など多数。
2022年福岡アジア美術館レジデンスプログラムに招聘。

2019年 京都精華大学芸術学部造形学科洋画コース卒業

1995年 福岡県北九州市生まれ

ソー ソウエン
Soh Souen

私たちの生にまつわる事象を身体との関わり合いを通して考察する絵画、インスタレーションやパフォーマンスを国内外にて発表。コロナ禍に始まったオランダ在住のサラ・ミリオとの共同プロジェクトや、銀座エルメスフォーラムにてAgathe Naitoの作品を使用したパフォーマンスを実施するなど、独自の活動を展開している。主な展覧会に「第17回福岡アジア美術館アーティスト・イン・レジデンス成果展 境界を縁取る」 福岡アジア美術館、「絶えず壊れてきたし、壊れ続けている(壊れてはいない)」/ rin art associa- tion(群馬)、「京都精華大学 55周年記念展 FATHOM – 塩田千春、金沢寿美、ソー・ソウエン」/京都精華大学ギャラリーTera-S (2023年11月予定)など多数。
2022年福岡アジア美術館レジデンスプログラムに招聘。

2019年 京都精華大学芸術学部造形学科洋画コース卒業

1995年 福岡県北九州市生まれ

浜田浄
Kiyoshi Hamada

1937年 高知県出身。1961年 多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。
大学卒業後、戦後の現代美術界に大きな影響を与えた斎藤義重との出会いなどを経て、独自の抽象表現を追求。1977年の現代版画コンクール展における佳作賞受賞で一躍注目を集め、国内外を問わず多くの展覧会で精力的な活動を重ねる。2015年には、練馬区立美術館で初の個展「浜田浄の軌跡-重ねる、削る、絵画-」が開催されるなど、近年その評価が高まる作家の1人である。東京国立近代美術館、東京都現代美術館、アーティゾン美術館、クラクフ国立美術館など多数の美術館が作品を所蔵している。また、2025年には高知県立美術館での個展が開催される。

浜田浄
Kiyoshi Hamada

1937年 高知県出身。1961年 多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。
大学卒業後、戦後の現代美術界に大きな影響を与えた斎藤義重との出会いなどを経て、独自の抽象表現を追求。1977年の現代版画コンクール展における佳作賞受賞で一躍注目を集め、国内外を問わず多くの展覧会で精力的な活動を重ねる。2015年には、練馬区立美術館で初の個展「浜田浄の軌跡-重ねる、削る、絵画-」が開催されるなど、近年その評価が高まる作家の1人である。東京国立近代美術館、東京都現代美術館、アーティゾン美術館、クラクフ国立美術館など多数の美術館が作品を所蔵している。また、2025年には高知県立美術館での個展が開催される。

富岡 惣一郎
Soichiro Tomioka

1922年新潟県高田市(現上越市)に生まれ、高校卒業後、三菱化成工業広告宣伝部門に勤務しながら独学で絵を学ぶ。1962年に新制作協会賞を受賞。1963年、第7回サンパウロビエンナーレで近代美術館賞を受賞し注目を集める。1965年、ロックフェラー財団招待留学生としてニューヨークに渡り、7年間滞在ののち1972年に帰国。帰国後は日本国内で「雪国巡礼」を行い、作品を制作。1984年、東郷青児美術館大賞を受賞。1989年には日本政府専用機の壁画デザインを手掛ける。1990年、新潟県六日町(現南魚沼市)にトミオカホワイト美術館を開館。1994年死去(享年72歳)。

富岡 惣一郎
Soichiro Tomioka

1922年新潟県高田市(現上越市)に生まれ、高校卒業後、三菱化成工業広告宣伝部門に勤務しながら独学で絵を学ぶ。1962年に新制作協会賞を受賞。1963年、第7回サンパウロビエンナーレで近代美術館賞を受賞し注目を集める。1965年、ロックフェラー財団招待留学生としてニューヨークに渡り、7年間滞在ののち1972年に帰国。帰国後は日本国内で「雪国巡礼」を行い、作品を制作。1984年、東郷青児美術館大賞を受賞。1989年には日本政府専用機の壁画デザインを手掛ける。1990年、新潟県六日町(現南魚沼市)にトミオカホワイト美術館を開館。1994年死去(享年72歳)。

絹谷幸太
Kota Kinutani

1973年、日本画家 絹谷幸二の長男として生まれ、幼少期をローマやヴェネチアで過ごす。1991年に彫刻家 柳原義達氏に影響を受け彫刻を志す。1996年日本大学芸術学部美術学科彫刻コース卒業。1998年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。2002年 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程彫刻専攻修了。その後、サンパウロ大学(ブラジル)での研究員をはじめ、名古屋芸術大学、大阪芸術大学、東京工芸大学等で後進の育成にも携わる。2008年にはブラジル日本移民百周年記念モニュメントを制作。2019年、天皇陛下御即位記念モニュメントを手掛けるなど、国内外で数多くのプロジェクトに参加している。

絹谷幸太
Kota Kinutani

1973年、日本画家 絹谷幸二の長男として生まれ、幼少期をローマやヴェネチアで過ごす。1991年に彫刻家 柳原義達氏に影響を受け彫刻を志す。1996年日本大学芸術学部美術学科彫刻コース卒業。1998年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。2002年 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程彫刻専攻修了。その後、サンパウロ大学(ブラジル)での研究員をはじめ、名古屋芸術大学、大阪芸術大学、東京工芸大学等で後進の育成にも携わる。2008年にはブラジル日本移民百周年記念モニュメントを制作。2019年、天皇陛下御即位記念モニュメントを手掛けるなど、国内外で数多くのプロジェクトに参加している。

市川友章
Tomoaki Ichikawa

1977 千葉県生まれ

2002 東京藝術大学絵画科油画専攻卒業

2004 同大学大学院油画技法材料研究室修了

東京藝術大学大学院修了。個展、グループ展などで怪人や動物をモチーフにした油彩画、及び木彫作品を発表。代表的な展示に「怪人教室」(ラッドギャラリー)、「動物の木彫」(ビリケンギャラリー)など。ラインスタンプ「怪人スタンプ」がLINE Creators Stamp Award 2014 みうらじゅん賞を受賞。『学校の怖すぎる話』(加藤一編著/あかね書房)にて挿絵。怪談えほん『おろしてください』(有栖川有栖著/岩崎書店)で絵を担当している。

 

市川友章
Tomoaki Ichikawa

1977 千葉県生まれ

2002 東京藝術大学絵画科油画専攻卒業

2004 同大学大学院油画技法材料研究室修了

東京藝術大学大学院修了。個展、グループ展などで怪人や動物をモチーフにした油彩画、及び木彫作品を発表。代表的な展示に「怪人教室」(ラッドギャラリー)、「動物の木彫」(ビリケンギャラリー)など。ラインスタンプ「怪人スタンプ」がLINE Creators Stamp Award 2014 みうらじゅん賞を受賞。『学校の怖すぎる話』(加藤一編著/あかね書房)にて挿絵。怪談えほん『おろしてください』(有栖川有栖著/岩崎書店)で絵を担当している。

 

田口るり子
Ruriko Taguchi

名古屋市出身。東京都在住。2003年から独学で写真を始める。富士フォトサロン新人賞(2003年)の受賞を機に、写真家として活動を開始。以後、音楽関連、雑誌媒体などで撮影の仕事をしながら、主に女性を被写体としたテーマで作品を発表してきた。主な作品に、女性の背中だけの肖像を集めた「形骸土木」(2010〜)、ヌードを景色のように見立てた「SCAPE」(2016〜)、祖母のドキュメンタリーポートレート「KIYOKO」(2017〜)、自身初のセルフヌードポートレート「CUT OFF」(2020)などがある。近年はスナップショットにも取り組んでいる。
公益社団法人日本写真家協会会員
日本舞台写真家協会会員

田口るり子
Ruriko Taguchi

名古屋市出身。東京都在住。2003年から独学で写真を始める。富士フォトサロン新人賞(2003年)の受賞を機に、写真家として活動を開始。以後、音楽関連、雑誌媒体などで撮影の仕事をしながら、主に女性を被写体としたテーマで作品を発表してきた。主な作品に、女性の背中だけの肖像を集めた「形骸土木」(2010〜)、ヌードを景色のように見立てた「SCAPE」(2016〜)、祖母のドキュメンタリーポートレート「KIYOKO」(2017〜)、自身初のセルフヌードポートレート「CUT OFF」(2020)などがある。近年はスナップショットにも取り組んでいる。
公益社団法人日本写真家協会会員
日本舞台写真家協会会員

パク・ソヒョン
Sohyun Park

韓国生まれ。

2019年にThe École des beaux-arts de Grenoble (グルノーブル美術学校)にてDNSEP(Diplome National Superieur d’Expression Plastiques:造形表現に関する高等国家免状)を取得。

現在はフランス、リヨンを拠点に活動。

地理的な位置の変化がどのようにしてテリトリーになるか、をテーマとして作品を制作している。自身が訪れる場所の歴史的出来事や個人的な日常の出会い、記憶、空間、時間、はかなさをその土地の記録と共に表現する。ヨーロッパ、韓国で数々のグループ展に参加、個展も開催している。

パク・ソヒョン
Sohyun Park

韓国生まれ。

2019年にThe École des beaux-arts de Grenoble (グルノーブル美術学校)にてDNSEP(Diplome National Superieur d’Expression Plastiques:造形表現に関する高等国家免状)を取得。

現在はフランス、リヨンを拠点に活動。

地理的な位置の変化がどのようにしてテリトリーになるか、をテーマとして作品を制作している。自身が訪れる場所の歴史的出来事や個人的な日常の出会い、記憶、空間、時間、はかなさをその土地の記録と共に表現する。ヨーロッパ、韓国で数々のグループ展に参加、個展も開催している。

リーン・バレラ
Reen Barrera

フランス、パリ生まれ、フィリピン育ちのアーティスト。

幼い頃、教会の木彫を修理していたBarreraは、あまった木材を集め、おもちゃを作り始める。そののち、段ボール箱や紙といった様々なスクラップを集めておもちゃやフィギュアを制作するようになり、この経験が後の彼の作風に大きな影響を与える。彼の作品には幼少期の記憶と良く耳にする言葉、ストリートで目にするイメージや色彩があふれ、チャーミングなアールブリュット的な感性を感じさせる。

近年、欧米の美術館やギャラリーでの個展開催やグループ展に参加し、活動の場を広げている。

リーン・バレラ
Reen Barrera

フランス、パリ生まれ、フィリピン育ちのアーティスト。

幼い頃、教会の木彫を修理していたBarreraは、あまった木材を集め、おもちゃを作り始める。そののち、段ボール箱や紙といった様々なスクラップを集めておもちゃやフィギュアを制作するようになり、この経験が後の彼の作風に大きな影響を与える。彼の作品には幼少期の記憶と良く耳にする言葉、ストリートで目にするイメージや色彩があふれ、チャーミングなアールブリュット的な感性を感じさせる。

近年、欧米の美術館やギャラリーでの個展開催やグループ展に参加し、活動の場を広げている。

ハ・ヘンウン
Ha Haengeun

1985年 韓国生まれ。弘益大学校卒業。現在は韓国を拠点に活動。

大学在学中に東洋美術や哲学、禅やインドの神秘思想への関心を強めていった。

彼女の作品には「私は誰?」という自身のアイデンティティに対する興味や問いかけと、自然や人間、芸術、そして人々の生活がストーリー性豊かに表現されています。

彼女が描くキャラクターは、生れたばかりの赤ん坊や少女、または老婆のように見えます。一つのキャラクターに若さと老いという一見して相対するものが不思議な調和をもって存在し、生命のサイクルが表出しています。

また、古典芸術はハ・ヘンウンにとって、ポップカルチャーと同じように身近にあり、彼女の作品には水墨画など、彼女の日常の一部となっている古典的モチーフが描かれています。

ハ・ヘンウンはこれまで、韓国以外にも香港、台湾、シンガポール、インドネシア、オーストリア、ドイツ、スペイン、フランス等、国内外で勢力的に作品を発表しており、来年以降もヨーロッパやアメリカでの個展を予定している。

ハ・ヘンウン
Ha Haengeun

1985年 韓国生まれ。弘益大学校卒業。現在は韓国を拠点に活動。

大学在学中に東洋美術や哲学、禅やインドの神秘思想への関心を強めていった。

彼女の作品には「私は誰?」という自身のアイデンティティに対する興味や問いかけと、自然や人間、芸術、そして人々の生活がストーリー性豊かに表現されています。

彼女が描くキャラクターは、生れたばかりの赤ん坊や少女、または老婆のように見えます。一つのキャラクターに若さと老いという一見して相対するものが不思議な調和をもって存在し、生命のサイクルが表出しています。

また、古典芸術はハ・ヘンウンにとって、ポップカルチャーと同じように身近にあり、彼女の作品には水墨画など、彼女の日常の一部となっている古典的モチーフが描かれています。

ハ・ヘンウンはこれまで、韓国以外にも香港、台湾、シンガポール、インドネシア、オーストリア、ドイツ、スペイン、フランス等、国内外で勢力的に作品を発表しており、来年以降もヨーロッパやアメリカでの個展を予定している。

小林万葉
Mayo Kobayashi

1992 年長野県生まれ。幼少からバレエやストリートダンスに親しむ。臨床心理専攻大学院進学後、精神科病院や高校の臨床心理士として勤務。次第に自己を揺るがす内的な衝動に引き裂かれそうになり制作活動に専念するために離職。

即興で踊るスタイルの身体表現者の描く空間や、自身の身体の内側感覚の流動といった深部に沸き起こる説明しがたい感覚を辿り、様々な媒体でとらえた偶発的現象に着目している。

 

小林万葉
Mayo Kobayashi

1992 年長野県生まれ。幼少からバレエやストリートダンスに親しむ。臨床心理専攻大学院進学後、精神科病院や高校の臨床心理士として勤務。次第に自己を揺るがす内的な衝動に引き裂かれそうになり制作活動に専念するために離職。

即興で踊るスタイルの身体表現者の描く空間や、自身の身体の内側感覚の流動といった深部に沸き起こる説明しがたい感覚を辿り、様々な媒体でとらえた偶発的現象に着目している。

 

UPCOMINGEXHIBITIONS

堀江栞
Shiori Horie

1992年フランス生まれ。2010年東京学芸大学附属高等学校卒業後、同年多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻入学。2014年多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻卒。同年に加島美術で初の個展を開催し、アートフェア東京2015の加島美術ブースにソロで出展。2015年五島記念文化賞、第6回東山魁夷記念日経日本画大賞展入選。2016年 五島記念文化賞受賞により、一年間パリに滞在。2020年世田谷区芸術アワード“飛翔”を受賞し、2021年3月に世田谷美術館区民ギャラリーで受賞記念展を開催。同春には√K Contemporaryおよび加島美術での個展(五島記念文化賞海外研修成果発表展「声よりも近い位置」)も開催。2021年、「VOCA展2022」VOCA佳作賞、第32回タカシマヤ美術賞を受賞。2022年には画集『堀江栞 声よりも近い位置』(小学館)を刊行し、神奈川県立近代美術館鎌倉別館での「生誕110年 松本竣介/[小企画]堀江 栞—触れえないものたちへ」を開催。23年には、大川美術館での企画展「生誕110年記念「松本竣介 デッサン50」にて「特別出品:私のなかの松本竣介」として作品展示を行う。多和田葉子『献灯使』( 講談社 2014年)装画・挿画、平松洋子『父のビスコ』(小学館 2021)、「ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション」全5巻(インスクリプト)などの書籍の装画や、エッセイも手がける。

Profile Photo by Shingo Wakagi

堀江栞
Shiori Horie

1992年フランス生まれ。2010年東京学芸大学附属高等学校卒業後、同年多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻入学。2014年多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻卒。同年に加島美術で初の個展を開催し、アートフェア東京2015の加島美術ブースにソロで出展。2015年五島記念文化賞、第6回東山魁夷記念日経日本画大賞展入選。2016年 五島記念文化賞受賞により、一年間パリに滞在。2020年世田谷区芸術アワード“飛翔”を受賞し、2021年3月に世田谷美術館区民ギャラリーで受賞記念展を開催。同春には√K Contemporaryおよび加島美術での個展(五島記念文化賞海外研修成果発表展「声よりも近い位置」)も開催。2021年、「VOCA展2022」VOCA佳作賞、第32回タカシマヤ美術賞を受賞。2022年には画集『堀江栞 声よりも近い位置』(小学館)を刊行し、神奈川県立近代美術館鎌倉別館での「生誕110年 松本竣介/[小企画]堀江 栞—触れえないものたちへ」を開催。23年には、大川美術館での企画展「生誕110年記念「松本竣介 デッサン50」にて「特別出品:私のなかの松本竣介」として作品展示を行う。多和田葉子『献灯使』( 講談社 2014年)装画・挿画、平松洋子『父のビスコ』(小学館 2021)、「ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション」全5巻(インスクリプト)などの書籍の装画や、エッセイも手がける。

Profile Photo by Shingo Wakagi

長谷川彰宏
Akihiro Hasegawa

1997年三重県出身。

天台宗系の寺院に生まれ、2009年に得度し、2019年には天台真盛宗総本山の西教寺にて四度加行を満行しています。2016年に東京藝術大学デザイン科に入学し、2020年より同大学院美術研究科デザイン専攻に在籍しながらアーティスト活動を続けています。

感情、思想、身体、そして生命の存在に対して俯瞰した視点を持つ長谷川の作品群は、彼の根幹をなす仏教思想から得た独自の姿勢が垣間見え、死生観や人間の存在そのものを問いかけてきます。幼少期から“光”に視覚的にも思想的にも強く惹かれてきたという長谷川は、その原体験を作品に落とし込んで表現しています。

長谷川彰宏
Akihiro Hasegawa

1997年三重県出身。

天台宗系の寺院に生まれ、2009年に得度し、2019年には天台真盛宗総本山の西教寺にて四度加行を満行しています。2016年に東京藝術大学デザイン科に入学し、2020年より同大学院美術研究科デザイン専攻に在籍しながらアーティスト活動を続けています。

感情、思想、身体、そして生命の存在に対して俯瞰した視点を持つ長谷川の作品群は、彼の根幹をなす仏教思想から得た独自の姿勢が垣間見え、死生観や人間の存在そのものを問いかけてきます。幼少期から“光”に視覚的にも思想的にも強く惹かれてきたという長谷川は、その原体験を作品に落とし込んで表現しています。

ソー ソウエン
Soh Souen

私たちの生にまつわる事象を身体との関わり合いを通して考察する絵画、インスタレーションやパフォーマンスを国内外にて発表。コロナ禍に始まったオランダ在住のサラ・ミリオとの共同プロジェクトや、銀座エルメスフォーラムにてAgathe Naitoの作品を使用したパフォーマンスを実施するなど、独自の活動を展開している。主な展覧会に「第17回福岡アジア美術館アーティスト・イン・レジデンス成果展 境界を縁取る」 福岡アジア美術館、「絶えず壊れてきたし、壊れ続けている(壊れてはいない)」/ rin art associa- tion(群馬)、「京都精華大学 55周年記念展 FATHOM – 塩田千春、金沢寿美、ソー・ソウエン」/京都精華大学ギャラリーTera-S (2023年11月予定)など多数。
2022年福岡アジア美術館レジデンスプログラムに招聘。

2019年 京都精華大学芸術学部造形学科洋画コース卒業

1995年 福岡県北九州市生まれ

ソー ソウエン
Soh Souen

私たちの生にまつわる事象を身体との関わり合いを通して考察する絵画、インスタレーションやパフォーマンスを国内外にて発表。コロナ禍に始まったオランダ在住のサラ・ミリオとの共同プロジェクトや、銀座エルメスフォーラムにてAgathe Naitoの作品を使用したパフォーマンスを実施するなど、独自の活動を展開している。主な展覧会に「第17回福岡アジア美術館アーティスト・イン・レジデンス成果展 境界を縁取る」 福岡アジア美術館、「絶えず壊れてきたし、壊れ続けている(壊れてはいない)」/ rin art associa- tion(群馬)、「京都精華大学 55周年記念展 FATHOM – 塩田千春、金沢寿美、ソー・ソウエン」/京都精華大学ギャラリーTera-S (2023年11月予定)など多数。
2022年福岡アジア美術館レジデンスプログラムに招聘。

2019年 京都精華大学芸術学部造形学科洋画コース卒業

1995年 福岡県北九州市生まれ

浜田浄
Kiyoshi Hamada

1937年 高知県出身。1961年 多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。
大学卒業後、戦後の現代美術界に大きな影響を与えた斎藤義重との出会いなどを経て、独自の抽象表現を追求。1977年の現代版画コンクール展における佳作賞受賞で一躍注目を集め、国内外を問わず多くの展覧会で精力的な活動を重ねる。2015年には、練馬区立美術館で初の個展「浜田浄の軌跡-重ねる、削る、絵画-」が開催されるなど、近年その評価が高まる作家の1人である。東京国立近代美術館、東京都現代美術館、アーティゾン美術館、クラクフ国立美術館など多数の美術館が作品を所蔵している。また、2025年には高知県立美術館での個展が開催される。

浜田浄
Kiyoshi Hamada

1937年 高知県出身。1961年 多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。
大学卒業後、戦後の現代美術界に大きな影響を与えた斎藤義重との出会いなどを経て、独自の抽象表現を追求。1977年の現代版画コンクール展における佳作賞受賞で一躍注目を集め、国内外を問わず多くの展覧会で精力的な活動を重ねる。2015年には、練馬区立美術館で初の個展「浜田浄の軌跡-重ねる、削る、絵画-」が開催されるなど、近年その評価が高まる作家の1人である。東京国立近代美術館、東京都現代美術館、アーティゾン美術館、クラクフ国立美術館など多数の美術館が作品を所蔵している。また、2025年には高知県立美術館での個展が開催される。

富岡 惣一郎
Soichiro Tomioka

1922年新潟県高田市(現上越市)に生まれ、高校卒業後、三菱化成工業広告宣伝部門に勤務しながら独学で絵を学ぶ。1962年に新制作協会賞を受賞。1963年、第7回サンパウロビエンナーレで近代美術館賞を受賞し注目を集める。1965年、ロックフェラー財団招待留学生としてニューヨークに渡り、7年間滞在ののち1972年に帰国。帰国後は日本国内で「雪国巡礼」を行い、作品を制作。1984年、東郷青児美術館大賞を受賞。1989年には日本政府専用機の壁画デザインを手掛ける。1990年、新潟県六日町(現南魚沼市)にトミオカホワイト美術館を開館。1994年死去(享年72歳)。

富岡 惣一郎
Soichiro Tomioka

1922年新潟県高田市(現上越市)に生まれ、高校卒業後、三菱化成工業広告宣伝部門に勤務しながら独学で絵を学ぶ。1962年に新制作協会賞を受賞。1963年、第7回サンパウロビエンナーレで近代美術館賞を受賞し注目を集める。1965年、ロックフェラー財団招待留学生としてニューヨークに渡り、7年間滞在ののち1972年に帰国。帰国後は日本国内で「雪国巡礼」を行い、作品を制作。1984年、東郷青児美術館大賞を受賞。1989年には日本政府専用機の壁画デザインを手掛ける。1990年、新潟県六日町(現南魚沼市)にトミオカホワイト美術館を開館。1994年死去(享年72歳)。

絹谷幸太
Kota Kinutani

1973年、日本画家 絹谷幸二の長男として生まれ、幼少期をローマやヴェネチアで過ごす。1991年に彫刻家 柳原義達氏に影響を受け彫刻を志す。1996年日本大学芸術学部美術学科彫刻コース卒業。1998年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。2002年 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程彫刻専攻修了。その後、サンパウロ大学(ブラジル)での研究員をはじめ、名古屋芸術大学、大阪芸術大学、東京工芸大学等で後進の育成にも携わる。2008年にはブラジル日本移民百周年記念モニュメントを制作。2019年、天皇陛下御即位記念モニュメントを手掛けるなど、国内外で数多くのプロジェクトに参加している。

絹谷幸太
Kota Kinutani

1973年、日本画家 絹谷幸二の長男として生まれ、幼少期をローマやヴェネチアで過ごす。1991年に彫刻家 柳原義達氏に影響を受け彫刻を志す。1996年日本大学芸術学部美術学科彫刻コース卒業。1998年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。2002年 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程彫刻専攻修了。その後、サンパウロ大学(ブラジル)での研究員をはじめ、名古屋芸術大学、大阪芸術大学、東京工芸大学等で後進の育成にも携わる。2008年にはブラジル日本移民百周年記念モニュメントを制作。2019年、天皇陛下御即位記念モニュメントを手掛けるなど、国内外で数多くのプロジェクトに参加している。

市川友章
Tomoaki Ichikawa

1977 千葉県生まれ

2002 東京藝術大学絵画科油画専攻卒業

2004 同大学大学院油画技法材料研究室修了

東京藝術大学大学院修了。個展、グループ展などで怪人や動物をモチーフにした油彩画、及び木彫作品を発表。代表的な展示に「怪人教室」(ラッドギャラリー)、「動物の木彫」(ビリケンギャラリー)など。ラインスタンプ「怪人スタンプ」がLINE Creators Stamp Award 2014 みうらじゅん賞を受賞。『学校の怖すぎる話』(加藤一編著/あかね書房)にて挿絵。怪談えほん『おろしてください』(有栖川有栖著/岩崎書店)で絵を担当している。

 

市川友章
Tomoaki Ichikawa

1977 千葉県生まれ

2002 東京藝術大学絵画科油画専攻卒業

2004 同大学大学院油画技法材料研究室修了

東京藝術大学大学院修了。個展、グループ展などで怪人や動物をモチーフにした油彩画、及び木彫作品を発表。代表的な展示に「怪人教室」(ラッドギャラリー)、「動物の木彫」(ビリケンギャラリー)など。ラインスタンプ「怪人スタンプ」がLINE Creators Stamp Award 2014 みうらじゅん賞を受賞。『学校の怖すぎる話』(加藤一編著/あかね書房)にて挿絵。怪談えほん『おろしてください』(有栖川有栖著/岩崎書店)で絵を担当している。

 

田口るり子
Ruriko Taguchi

名古屋市出身。東京都在住。2003年から独学で写真を始める。富士フォトサロン新人賞(2003年)の受賞を機に、写真家として活動を開始。以後、音楽関連、雑誌媒体などで撮影の仕事をしながら、主に女性を被写体としたテーマで作品を発表してきた。主な作品に、女性の背中だけの肖像を集めた「形骸土木」(2010〜)、ヌードを景色のように見立てた「SCAPE」(2016〜)、祖母のドキュメンタリーポートレート「KIYOKO」(2017〜)、自身初のセルフヌードポートレート「CUT OFF」(2020)などがある。近年はスナップショットにも取り組んでいる。
公益社団法人日本写真家協会会員
日本舞台写真家協会会員

田口るり子
Ruriko Taguchi

名古屋市出身。東京都在住。2003年から独学で写真を始める。富士フォトサロン新人賞(2003年)の受賞を機に、写真家として活動を開始。以後、音楽関連、雑誌媒体などで撮影の仕事をしながら、主に女性を被写体としたテーマで作品を発表してきた。主な作品に、女性の背中だけの肖像を集めた「形骸土木」(2010〜)、ヌードを景色のように見立てた「SCAPE」(2016〜)、祖母のドキュメンタリーポートレート「KIYOKO」(2017〜)、自身初のセルフヌードポートレート「CUT OFF」(2020)などがある。近年はスナップショットにも取り組んでいる。
公益社団法人日本写真家協会会員
日本舞台写真家協会会員

パク・ソヒョン
Sohyun Park

韓国生まれ。

2019年にThe École des beaux-arts de Grenoble (グルノーブル美術学校)にてDNSEP(Diplome National Superieur d’Expression Plastiques:造形表現に関する高等国家免状)を取得。

現在はフランス、リヨンを拠点に活動。

地理的な位置の変化がどのようにしてテリトリーになるか、をテーマとして作品を制作している。自身が訪れる場所の歴史的出来事や個人的な日常の出会い、記憶、空間、時間、はかなさをその土地の記録と共に表現する。ヨーロッパ、韓国で数々のグループ展に参加、個展も開催している。

パク・ソヒョン
Sohyun Park

韓国生まれ。

2019年にThe École des beaux-arts de Grenoble (グルノーブル美術学校)にてDNSEP(Diplome National Superieur d’Expression Plastiques:造形表現に関する高等国家免状)を取得。

現在はフランス、リヨンを拠点に活動。

地理的な位置の変化がどのようにしてテリトリーになるか、をテーマとして作品を制作している。自身が訪れる場所の歴史的出来事や個人的な日常の出会い、記憶、空間、時間、はかなさをその土地の記録と共に表現する。ヨーロッパ、韓国で数々のグループ展に参加、個展も開催している。

リーン・バレラ
Reen Barrera

フランス、パリ生まれ、フィリピン育ちのアーティスト。

幼い頃、教会の木彫を修理していたBarreraは、あまった木材を集め、おもちゃを作り始める。そののち、段ボール箱や紙といった様々なスクラップを集めておもちゃやフィギュアを制作するようになり、この経験が後の彼の作風に大きな影響を与える。彼の作品には幼少期の記憶と良く耳にする言葉、ストリートで目にするイメージや色彩があふれ、チャーミングなアールブリュット的な感性を感じさせる。

近年、欧米の美術館やギャラリーでの個展開催やグループ展に参加し、活動の場を広げている。

リーン・バレラ
Reen Barrera

フランス、パリ生まれ、フィリピン育ちのアーティスト。

幼い頃、教会の木彫を修理していたBarreraは、あまった木材を集め、おもちゃを作り始める。そののち、段ボール箱や紙といった様々なスクラップを集めておもちゃやフィギュアを制作するようになり、この経験が後の彼の作風に大きな影響を与える。彼の作品には幼少期の記憶と良く耳にする言葉、ストリートで目にするイメージや色彩があふれ、チャーミングなアールブリュット的な感性を感じさせる。

近年、欧米の美術館やギャラリーでの個展開催やグループ展に参加し、活動の場を広げている。

ハ・ヘンウン
Ha Haengeun

1985年 韓国生まれ。弘益大学校卒業。現在は韓国を拠点に活動。

大学在学中に東洋美術や哲学、禅やインドの神秘思想への関心を強めていった。

彼女の作品には「私は誰?」という自身のアイデンティティに対する興味や問いかけと、自然や人間、芸術、そして人々の生活がストーリー性豊かに表現されています。

彼女が描くキャラクターは、生れたばかりの赤ん坊や少女、または老婆のように見えます。一つのキャラクターに若さと老いという一見して相対するものが不思議な調和をもって存在し、生命のサイクルが表出しています。

また、古典芸術はハ・ヘンウンにとって、ポップカルチャーと同じように身近にあり、彼女の作品には水墨画など、彼女の日常の一部となっている古典的モチーフが描かれています。

ハ・ヘンウンはこれまで、韓国以外にも香港、台湾、シンガポール、インドネシア、オーストリア、ドイツ、スペイン、フランス等、国内外で勢力的に作品を発表しており、来年以降もヨーロッパやアメリカでの個展を予定している。

ハ・ヘンウン
Ha Haengeun

1985年 韓国生まれ。弘益大学校卒業。現在は韓国を拠点に活動。

大学在学中に東洋美術や哲学、禅やインドの神秘思想への関心を強めていった。

彼女の作品には「私は誰?」という自身のアイデンティティに対する興味や問いかけと、自然や人間、芸術、そして人々の生活がストーリー性豊かに表現されています。

彼女が描くキャラクターは、生れたばかりの赤ん坊や少女、または老婆のように見えます。一つのキャラクターに若さと老いという一見して相対するものが不思議な調和をもって存在し、生命のサイクルが表出しています。

また、古典芸術はハ・ヘンウンにとって、ポップカルチャーと同じように身近にあり、彼女の作品には水墨画など、彼女の日常の一部となっている古典的モチーフが描かれています。

ハ・ヘンウンはこれまで、韓国以外にも香港、台湾、シンガポール、インドネシア、オーストリア、ドイツ、スペイン、フランス等、国内外で勢力的に作品を発表しており、来年以降もヨーロッパやアメリカでの個展を予定している。

小林万葉
Mayo Kobayashi

1992 年長野県生まれ。幼少からバレエやストリートダンスに親しむ。臨床心理専攻大学院進学後、精神科病院や高校の臨床心理士として勤務。次第に自己を揺るがす内的な衝動に引き裂かれそうになり制作活動に専念するために離職。

即興で踊るスタイルの身体表現者の描く空間や、自身の身体の内側感覚の流動といった深部に沸き起こる説明しがたい感覚を辿り、様々な媒体でとらえた偶発的現象に着目している。

 

小林万葉
Mayo Kobayashi

1992 年長野県生まれ。幼少からバレエやストリートダンスに親しむ。臨床心理専攻大学院進学後、精神科病院や高校の臨床心理士として勤務。次第に自己を揺るがす内的な衝動に引き裂かれそうになり制作活動に専念するために離職。

即興で踊るスタイルの身体表現者の描く空間や、自身の身体の内側感覚の流動といった深部に沸き起こる説明しがたい感覚を辿り、様々な媒体でとらえた偶発的現象に着目している。