浜田 浄「Ebb & Flow – 続くあしあと -」

会期| 2023年2月25日(土)~3月25日(土)、4月1日(土) 〜 4月15日(土)

会場| √K Contemporary

入場料| 無料

 


 

会期延長のお知らせ

本展は、一部展示替えの上、4月15日まで会期を延長することとなりました。
 
尚、展示替えのため、下記期間は休廊となります。
何卒ご了承ください。
 
2023年3月28日(火)〜3月31日(金)

2023年2月25日(土)~3月25日 ( 土 )  4月15日(土)にかけて、浜田浄の初期の版画作品から新作までを展示する大規模な個展「Ebb & Flow ― 続くあしあと ―」を開催いたします。

本展では、地下から2Fの3フロアに渡り、浜田の版画作品、80年代に発表したドローイング、そして90年代以降から「削る、引掻く、重ねる」といった様々な手法を用いて描かれてきた作品群を展示いたします。浜田浄の約60年にわたる画業の変遷をぜひご高覧ください。

 

【本展について】

浜田の創作活動は1960年代に版画から始まりました。

黒い面に赤く浮かぶ線。自身の心象風景をミニマルに落とし込んだ版画作品は数々の賞を受賞しました。しかし、浜田は作品の工程が自身の手で完結しないという事に違和感を覚え、80年代に鉛筆と紙を手にし、最もシンプルな素材を使い線表現への挑戦を始めました。ここから、多種多様な手法を用いた表現が創出されていきます。何層にも塗り込んだ絵具を引掻く、削る。木材を積み重ねる・・・。

浜田作品は常にその手法が刷新され、新たな表現へと変化していくのです。しかし、水が形を変えながらも本質を変えないように、大きな流れの中で浜田の姿勢や思想は一貫しています。

自身の身体行為と時間が集積していくその過程がどの作品にも表出し、鑑賞者は途方もない時間と浜田の行為の反復に驚嘆しながら、ほのかな揺らぎの中にある温かみを感じるのです。

 

本展では、多彩な浜田の手法の変遷をご覧いただくべく、初期の版画作品から新作までを√K Contemporaryの地下から2Fの3フロアにわたって展示いたします。約60年に渡り活動をしてきた浜田のこれまでと今、そしてこれからの足跡を是非ご覧ください。

 


 

「Ebb & Flow  – 続くあしあと –」

 

Ebb & Flow | みちひ(満ち干)

海水が満ちることと干ること。満潮と干潮。(広辞苑 第三版)

 

海辺の町で育った浜田は、幼少期より潮の満ち干と共に遊び、生活があった。

干潮時に砂浜で遊び、足跡を残しては、満潮になり、あとかたもなく消え去っていく。

そして、それは日々の営みの中で繰り返されていく。

この少年期の記憶は浜田の心象風景として常に存在する。

 

身体性と時間の集積が作品に軌跡として刻まれる作品の中に、

浜田は常に新しい表現を追い求め、新たな足跡を確実に刻んでいくのである。

 


 

【イベント開催予定!】

本展では、アーティスト 浜田浄とゲストによるギャラリートークを開催予定です。

詳細は下記イベント欄よりご確認ください。

IMAGES

  • 17-F-1, 2005

  • 5-2-9, 2023

  • 4-12-24, 2022

ARTISTS

浜田 浄
Kiyoshi Hamada

1937年 高知県生まれ。1961年 多摩美術大学卒業。

大学卒業後、戦後の現代美術界に大きな影響を与えた斎藤義重との出会いなどを経て、独自の抽象表現を追求。初期には版画作品を手掛けていたが、その後様々な手法で特有の世界感を築き上げ、「描く、削る、引掻く、重ねる」といった身体行為の反復と時間の集積によって精緻且つ精神性の高い作品を生み出している。60年代から現在に至るまで国内外を問わず多くの展覧会で精力的な活動を重ねる。2015年には、練馬区立美術館で初の個展「浜田浄の軌跡-重ねる、削る、絵画-」が開催され、海外アートフェアにも出展、今後大規模な個展も予定されている。

<Public Collection>

東京国立近代美術館、東京都現代美術館、高知県立美術館、アーティゾン美術館、練馬区立美術館、府中市美術館、三鷹市美術ギャラリー、栃木県立美術館、岡崎市美術博物館、大阪府立現代美術センター、白木谷国際現代美術館、町田市立国際版画美術館、東京オペラシティアートギャラリー、クラクフ国立美術館(ポーランド)、クリーヴランド美術館(アメリカ)、シカゴ美術館(アメリカ)、ニューサウスウェールズ州立美術館(オーストラリア)

アーティスト詳細はこちら

 

浜田 浄
Kiyoshi Hamada

1937年 高知県生まれ。1961年 多摩美術大学卒業。

大学卒業後、戦後の現代美術界に大きな影響を与えた斎藤義重との出会いなどを経て、独自の抽象表現を追求。初期には版画作品を手掛けていたが、その後様々な手法で特有の世界感を築き上げ、「描く、削る、引掻く、重ねる」といった身体行為の反復と時間の集積によって精緻且つ精神性の高い作品を生み出している。60年代から現在に至るまで国内外を問わず多くの展覧会で精力的な活動を重ねる。2015年には、練馬区立美術館で初の個展「浜田浄の軌跡-重ねる、削る、絵画-」が開催され、海外アートフェアにも出展、今後大規模な個展も予定されている。

<Public Collection>

東京国立近代美術館、東京都現代美術館、高知県立美術館、アーティゾン美術館、練馬区立美術館、府中市美術館、三鷹市美術ギャラリー、栃木県立美術館、岡崎市美術博物館、大阪府立現代美術センター、白木谷国際現代美術館、町田市立国際版画美術館、東京オペラシティアートギャラリー、クラクフ国立美術館(ポーランド)、クリーヴランド美術館(アメリカ)、シカゴ美術館(アメリカ)、ニューサウスウェールズ州立美術館(オーストラリア)

アーティスト詳細はこちら

 

EVENT

  • 2023.03.18
    ギャラリートーク「現代アート史の裏話」

    画業約 60 年にわたる浜田浄のこれまでと今、そしてこれからを展示する本展にちなんで、戦後、特に70年代〜現在までのアート界の裏話をテーマにしたトークイベントを開催いたします。戦後美術の変遷を学校の授業や書籍を通してご存知の皆様は多いと思いますが、実際にその時代を知っている 方々から実話エピソードや、ちょっとした裏話等のいわゆる「生きた話」を聞く機会はあまりありません。 そこで、本イベントではギャラリストとして多くのアーティストと接してきた川船氏とアーティストとして 60 年代から活動してきた浜田氏、そしてファシリテーターにアートメディアとしてご活躍の功刀氏を迎え、美術 史に名を残す作家たちの裏話や交流、ちょっとしたエピソード、当時のアート市場などなど、ご経験を振り返 りながらお話いただきます。実際のエピソードを通して、70 年代から現在までのよりリアルな美術史を是非お楽しみください。

    【イベント概要 】
    開催日時|2023 年 3 月 18 日 (土) 15 時〜16 時 30 分
    会場| √K Contemporary(新宿区南町6)
    ゲスト|川舩 敬 氏 (ギャラリー川船 代表)
    浜田 浄 氏 (アーティスト)
    モデレータ―|功刀 知子 氏 (以心伝心 代表取締役)
    参加|無料

    【参加申込は下記まで】
    √K Contemporary
    Tel: 03-6280-8808 | Fax: 03-6280-8809 | Email: info@root-k.jp

    【ギャラリートーク 登壇者のご紹介】
    ゲスト|川舩 敬 氏(ギャラリー川船 代表)
    東京・湯島にあった羽黒洞で経験を積んだのち、1983 年に東京・日本橋にてギャラリー川船をオープン。(ギャラリーはのちに京橋へ移転)戦前戦後の物故作家から現代美術まで幅広く取り扱っている。
    ギャラリー川船 Web: https://kawafune.com/

    ゲスト|浜田 浄 氏 (アーティスト)
    1937年 高知県生まれ。1961年 多摩美術大学卒業。 大学卒業後、戦後の現代美術界に大きな影響を与えた斎藤義重との出会いなどを経て、独自の抽象表現を追求。初期には版画作品を手掛けていたが、その後様々な手法で特有の世界感を築き上げ、「描く、削る、引掻く、重ねる」といった身体行為の反復と時間の集積によって精緻且つ精神性の高い作品を生み出している。60年代から現在に至るまで国内外を問わず多くの展覧会で精力的な活動を重ねる。2015年には、練馬区立美術館で初の個展「浜田浄の軌跡-重ねる、削る、絵画-」が開催され、海外アートフェアにも出展、今後大規模な個展も予定されている。
    アーティスト Web: https://root-k.jp/artists/kiyoshihamada/

    モデレータ―|功刀 知子 氏 (以心伝心 代表取締役)
    1969 年、山梨県甲府市生まれ。92 年慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史専攻を卒業。美術専門の出版社に 25 年間勤務し、美術雑誌の編集、営業に携わる。 2018 年に独立、株式会社以心伝心を立 ち上げる。美術書や画集の編集、原稿執筆、美術家達のプロモーション活動をする他、2021 年より公募「絵と 言葉のチカラ展」を運営する。2022 年一線を行く 10 人の美術家の語り下ろしをまとめた『美術家たちの学生 時代』(芸術新聞社)を刊行。現在、『芸術新潮』で「山下裕二の新・今月の隠し球』を担当、編集者タヌキとし て登場。

UPCOMINGEXHIBITIONS

浜田 浄
Kiyoshi Hamada

1937年 高知県生まれ。1961年 多摩美術大学卒業。

大学卒業後、戦後の現代美術界に大きな影響を与えた斎藤義重との出会いなどを経て、独自の抽象表現を追求。初期には版画作品を手掛けていたが、その後様々な手法で特有の世界感を築き上げ、「描く、削る、引掻く、重ねる」といった身体行為の反復と時間の集積によって精緻且つ精神性の高い作品を生み出している。60年代から現在に至るまで国内外を問わず多くの展覧会で精力的な活動を重ねる。2015年には、練馬区立美術館で初の個展「浜田浄の軌跡-重ねる、削る、絵画-」が開催され、海外アートフェアにも出展、今後大規模な個展も予定されている。

<Public Collection>

東京国立近代美術館、東京都現代美術館、高知県立美術館、アーティゾン美術館、練馬区立美術館、府中市美術館、三鷹市美術ギャラリー、栃木県立美術館、岡崎市美術博物館、大阪府立現代美術センター、白木谷国際現代美術館、町田市立国際版画美術館、東京オペラシティアートギャラリー、クラクフ国立美術館(ポーランド)、クリーヴランド美術館(アメリカ)、シカゴ美術館(アメリカ)、ニューサウスウェールズ州立美術館(オーストラリア)

アーティスト詳細はこちら

 

浜田 浄
Kiyoshi Hamada

1937年 高知県生まれ。1961年 多摩美術大学卒業。

大学卒業後、戦後の現代美術界に大きな影響を与えた斎藤義重との出会いなどを経て、独自の抽象表現を追求。初期には版画作品を手掛けていたが、その後様々な手法で特有の世界感を築き上げ、「描く、削る、引掻く、重ねる」といった身体行為の反復と時間の集積によって精緻且つ精神性の高い作品を生み出している。60年代から現在に至るまで国内外を問わず多くの展覧会で精力的な活動を重ねる。2015年には、練馬区立美術館で初の個展「浜田浄の軌跡-重ねる、削る、絵画-」が開催され、海外アートフェアにも出展、今後大規模な個展も予定されている。

<Public Collection>

東京国立近代美術館、東京都現代美術館、高知県立美術館、アーティゾン美術館、練馬区立美術館、府中市美術館、三鷹市美術ギャラリー、栃木県立美術館、岡崎市美術博物館、大阪府立現代美術センター、白木谷国際現代美術館、町田市立国際版画美術館、東京オペラシティアートギャラリー、クラクフ国立美術館(ポーランド)、クリーヴランド美術館(アメリカ)、シカゴ美術館(アメリカ)、ニューサウスウェールズ州立美術館(オーストラリア)

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