比田井 南谷
Nankoku Hidai
WORKS
BIOGRAPHY
1912年 神奈川県鎌倉生まれ 名は漸(すすむ)
1934年 東京高等工芸学校印刷工芸科卒業
1999年 10月15日永眠、享年87
比田井天来、小琴の二男。父天来について書法を学ぶ、父歿後は書道研究機関「書学院」を継承して数千冊に及ぶ貴重な碑帖の管理にあたり、同時に書学院出版部を再開して良書の出版と啓蒙に努める。1945年、史上初の前衛書「電のヴァリエーション」を書き翌年発表し、書壇に衝撃をあたえる。東京、ニューヨークなどで個展多数。現代美術展等に招待出品、ニューヨーク近代美術館(MoMA)など著名コレクターが作品買上げ。
またプリンストン、オックスフォード等約20の大学で書道史を講演する。
- [個展]
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1956年 「個展」(2月および10月: 養清堂画廊/東京)
1958年 「個展」(養清堂画廊/東京)
1959年 「個展」(村松画廊/東京)
「個展」(ギャラリー・A/メルボルン)
「個展」(養清堂画廊/東京)
1960年 「個展」(デ・ヤング美術館/サンフランシスコ)
「個展」(日本クラブ/ニューヨーク市)
1961年 「個展」(ミーチョー画廊/ニューヨーク市)
「個展」(米国で指導した門人の作品展併催: 村松画廊/東京)
1963年 「個展」(ミーチョー画廊/ニューヨーク市)
1964年 「個展」(椿近代画廊/東京)
1965年 「個展」(ミーチョー画廊/ニューヨーク市)
「個展」(フェアリー・ディッキンソン大学/マディソン、ニュージャージー)
1966年 「個展」(サンフランシスコ美術館)
「個展」(ヘンリー画廊、ワシントン州立大学/シアトル)
1967年 「個展」(大倉画廊/東京)
1979年 「個展」(「世界現代音楽祭」に参加開催/ミッテルバーグ、オランダ)
1987年 「個展」(東京画廊/東京)
2000年「一周忌 比田井南谷・回顧展:気体的書道の創造」展(東京画廊+BTAP)
2002年「日本的なるもの—書くこと描くこと」(岐阜美術館/岐阜)
2016年 「NANKOKU 比田井南谷展」(加島美術/東京)
2022年 特別展 生誕110年記念「比田井南谷~線の芸術~」(春日井市道風記念館/愛知)
2022-3年「HIDAI NANKOKU」(√K Contemporary/東京)
- [その他の展示]
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1937年 「書道芸術社展」(東京)
1942年 「興亜書道連盟展」(東京)
1955 – 56年 欧州巡回「現代日本の書:墨の芸術展」(東京国立近代美術館において国内展示)
1958年 「日本前衛書展」(銀座画廊/東京)
「抽象絵画の展開展」(東京国立近代美術館/東京)
1959年 「第5回サン・パウロ・ビエンナーレ展・出品作国内展示」(東京国立近代美術館/東京)
「日本美術の伝統と革新4人展」(クレラー・ミュラー国立美術館/オッテルロー、オランダ)
「第5回サン・パウロ・ビエンナーレ展」(サン・パウロ近代美術館)に5点展示
1960年 「カリフォルニア州に収蔵される現代絵画彫刻展」(カリフォルニア大学美術館/バークレー)
1961年 フライブルク芸術協会主催「現代日本書道展」(西ドイツ)
1962年 「書道の4000年展」(ブランダイス大学/ウオルサム、マサチューセッツ)
「現代日本の書・意味と記号展」(ダルムシュタット・アウグスブルク・ベルリン)
「最近の収蔵品:絵画および彫刻展」(ニューヨーク近代美術館)
1962 – 64年 アメリカ巡回、「現代日本墨画展」
1963年 「書法と形象(Schrift und Bild)展」(バーデン・バーデン、西ドイツ・アムステルダム、オランダ)
「現代日本の書」巡回展(オーストラリア近代美術館、メルボルンおよびオーストラリア8都市)
1964 – 65年 コーコラン美術館主催「現代日本美術」巡回展
(コーコラン美術館/ワシントン市およびアメリカ4都市)1965年 「第10回メリー・ワシントン現代美術展」
(メリー・ワシントン・カレッジ、ヴァージニア大学/フレデリックスブルグ)1967 – 68年 「現代日本の抽象書」展(エミリー・ロー画廊、ホフストラ大学/ヘンプステッド、ニューヨーク)
1970年 「万国博美術展:調和の発見」(万国博美術館/大阪)
1971年 毎日新聞社主催「現代日本書道展」(アメリカ巡回)
「比田井南谷・小葩2人展」(ランブレッテ画廊/フランクフルト)1972年 「極小美術展」(アイオワ州立大学美術館)
1973年 「日本現代書展」(アート・アジア画廊/ケンブリッジ、マサチューセッツ)
1975年 「天来記念館開館記念展」(天来記念館/長野県望月町)
1976 – 77年 ドイツ巡回「現代日本書展」(クリングスポール美術館/オッフェンバッハおよび西ドイツ4都市)
1979年 「現代書道展」(シカゴ)
1999年「書の伝統と創造展」(小海町高原美術館/長野県南佐久郡小海町)
2009年「4つの物語」(川村記念美術館/佐倉)
2016年「あの時みんな熱かった!アンフォルメルと日本の美術」(京都近代美術館/京都)
2017 – 18年「The Weight of Lightness: Ink Art at M+」(M+/香港)
2021年「線のカタチ -Linework-」(√K Contemporary/東京)
2021 – 年「Individuals, Networks, Expressions」(M+/香港)
[出版物]
1981年 『陶塼瓦削文字集録』 書学院出版部、雄山閣出版
http://www.shodo.co.jp/books/isbn-282/1987年 『比田井南谷作品集』 書学院出版部
1990年 『集空海書般若心経(折帖)』 天来書院
2008年 『中国書道史事典』普及版 天来書院
http://www.shodo.co.jp/books/isbn-207/2010年 『天来習作帖』 天来書院
http://www.shodo.co.jp/books/isbn-232/2016年 『NANKOKU 比田井南谷展』 加島美術
2021年『M+ Collections: Highlights』M+、Thames & Hudson出版
2022年『道風記念館特別展「生誕 110年記念「比田井南谷~線の芸術~」図録』道風記念館
[パブリックコレクション]
京都国立近代美術館/望月駒の里ふれあいセンター/佐久市立天来記念館/千葉市美術館/東京国立近代美術館/東京都現代美術館/成田山書道美術館/新潟県立近代美術館/北海道立函館美術館/イェール大学美術館/カリフォルニア大学バークレー美術館/クレラー・ミュラー美術館/コーネル大学ジョンソン美術館/サンフランシスコ近代美術館/ニューヨーク近代美術館/ハーバード大学フォッグ美術館/ビクトリア国立美術館/M+
OTHER
【比田井南谷 生誕110年 「HIDAI NANKOKU」 インタビュー動画】
2022年11月~2023年2月にかけて開催した書家 比田井南谷の個展「生誕110年 HIDAI NANKOKU」では、書家のみならず、多くのアートファン、そして若手クリエイターやキュレーターの皆様がご高覧くださいました。こちらの動画では、大きな反響を得た同展の軌跡と共に、各界活躍する若手クリエイターやキュレーター、そして弊廊のディレクター 加島いち子のインタビューを交ご紹介しています。
是非ご覧ください!
また、聞き手 比田井和子氏の動画には本動画の制作背景が書かれています。動画と併せて是非ご一読ください。
比田井和子氏ブログ「酔中夢書」
インタビューゲスト:
大山エンリコイサム氏(美術家)
佐藤達也氏(書家)
高橋進氏(哲学者)
田村将理氏(インディペンデント・キュレーター)
加島いち子氏(√K Contemporary ディレクター)
インタビュアー:比田井和子氏
音楽:伊東正美氏
制作・著作:天来書院